ウィンカーの電球が切れたため、交換方法を調べている方もいるでしょう。ウィンカーの電球は、適切な手順で行えば自分でも交換できます。
ただし、車種によっては交換方法が複雑なため、必要に応じて専門業者を頼りましょう。この記事では、ウィンカーの電球の交換方法や依頼できる業者、かかる費用などを紹介します。
ウィンカーの交換は自分でもできる!
ウィンカーの電球は、下記の3箇所に取り付けられており、それぞれ交換方法が異なります。
- 前方
- 側面
- 後方
ここでは、場所別にウィンカーの電球を自分で交換する方法を紹介します。
※電球の交換は必ず自己責任で行ってください
前方
前方の交換方法は、電球が「フロントバンパーに付いているタイプ」と「ヘッドライトユニットの中にあるタイプ」とで異なります。それぞれの交換方法を紹介します。
フロントバンパーにウィンカーが付いている
フロントバンパーにウィンカーが付いているタイプは、下記の手順で電球を交換します。
- フロントバンパーに固定されているウィンカーユニットのネジをドライバーで外す
- ウィンカーユニットをバンパーから外す
- ウィンカーユニットのレンズを外す
- 電球を軽く押しながら左に回してソケットから外す
- 新しい電球を取り付ける
- 正しく点滅しているか動作を確認する
- ウィンカーユニットを元通りにしてバンパーに取り付ける
なお、ウィンカーには透明な電球の他にオレンジ色もあり、それぞれ専用のソケットにしか適合しないため、同じ種類の電球を使用する必要があります。
たとえば、もともとオレンジ色だった場合、透明な電球には交換できません。現在取り付けられている色がわからない場合は、一旦取り外して確認してから、新しい電球を購入しましょう。
ヘッドライトユニットの中に電球がある
ヘッドライトユニットの中に電球があるタイプは、下記の手順で交換が可能です。
- エンジンを切ってボンネットを開ける
- ヘッドライトの裏側にあるソケットと配線カプラーを左に回して外す
- ソケットから電球を外す
- 新しい電球を取り付ける
- 正しく点滅しているか動作を確認する
- 全てを元に戻す
側面
フェンダーの側面のウィンカーは、下記の手順で電球を交換できます。
- ウィンカーレンズをボディから外す
- レンズを開けて電球を外す
- 新しい電球を取り付ける
- 正しく点滅しているか動作を確認する
- ウィンカーレンズを元に戻す
側面のウィンカーレンズは、基本的にボディにツメで引っかかっているだけです。ウィンカーレンズ全体をボディの後方にずらしながらツメを外し、持ち上げれば取り外せます。ネジで固定されている車種もあるため、その場合はドライバーを使いましょう。
また、ウィンカーレンズ自体はレンズがユニット側に完全接着された非分解のものか、ネジで固定されているだけのタイプがあります。車種によって種類が異なることに留意してください。
なお、サイドミラーにウィンカーが付いている場合は分解が必要です。手順が複雑なため、専門業者に依頼しましょう。
後方
後方のウィンカーの電球を交換するには、基本的にテールランプユニットを外さなければなりません。下記の工具も必要なため、事前に準備しておきましょう。
- プラスドライバー
- マイナスドライバーまたは内張外し
- ソケットレンチやT型レンチ
交換手順は下記の通りです。
- テールランプユニットを固定しているボルトを外す
- テールランプユニットを慎重に引き抜く
- ソケットと配線を左に回して外す
- 古い電球を外す
- 新しい電球を取り付ける
- 正しく点滅しているか動作を確認する
- テールランプユニットを元に戻す
テールランプユニットを固定しているボルトは、リアハッチ(後部のドア)を開けると見つけられます。カバーがかかっている場合は、ドライバーや内張外しで取り外して、レンチでボルトを緩めましょう。
ただし、後方のウィンカーの電球の交換方法は車種によって異なります。例えば、車内の内張を部分的に外すだけで交換できたりできます。
テールランプユニットを外す手間を省けるため、作業する前に車の構造を確認しましょう。
ウィンカーの電球交換はどこでできる?
ウィンカーの交換方法を把握できたものの、自分ではできないと判断したため専門業者に依頼したい方もいるでしょう。ウィンカーの電球交換は、下記の業者に依頼できます。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店(オートバックスやイエローハットなど)
- ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、遅い時間帯まで営業していたり店舗数が多かったりするため、立ち寄りやすいでしょう。
ガソリンスタンドは基本的にガソリンを給油する場所のため、あなたの車に適合した電球を用意していないケースがあることにも留意してください。
また、ウィンカーが点滅しないからとはいえ、必ずしも電球切れが原因なわけではありません。「リレー」や「レバー」に不具合が起きているケースもあります。
球切れ以外が原因の場合、カー用品店やガソリンスタンドでは対応してもらえない可能性があります。2度手間になるため、なぜウィンカーが点滅しないか予測したうえで、交換先の業者を選びましょう。
下記の記事では、ウィンカーが点滅しない原因について紹介しているので、参考にしてみてください。
ウィンカーの交換費用はいくら?
ウィンカーの電球の交換費用は、1,000〜2,000円程度です。オートバックスやイエローハットなどのカー用品店や、ガソリンスタンドも同等の値段です。
ただし、電球交換ではなくウィンカー自体を修理する場合は、下記の費用が発生します。
修理内容 | 費用 |
ウィンカーリレーの故障 | 2,000円〜 |
ウィンカーレバーの故障 | 1万5,000円〜 |
ウィンカーレンズの交換(片側) | 2万円〜 |
ヒューズ切れ | 1,500円程度 |
接触不良 | 修理に要した時間によって異なる |
上記はあくまでも目安であり、依頼する業者によって異なります。また、輸入車だとさらに費用がかかるケースもあるため、具体的な値段は業者に問い合わせましょう。
ウィンカーの交換時間はどれくらいかかる?
ウィンカーの交換時間は、依頼する場所やランプの状態によって異なります。基本的に電球切れの場合、1箇所10分程度です。
ただし、電球切れやヒューズ切れ以外の場合は、部品を手配する必要があるため、当日中に作業が終わらないケースがあることに留意してください。
まとめ
適切な手順で行えば、自分でもウィンカーの電球を交換できます。ただし、車種によっては交換方法が複雑で破損させる可能性もあるため、必要に応じて専門業者に依頼しなければなりません。
ウィンカーの電球の交換は、ディーラーや整備工場、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店に依頼できます。専門業者に依頼した場合、1,000円程度で交換できるうえに、10分程度で作業が完了します。
手順が複雑だと感じたときは無理に自分で交換せず、専門業者を頼りましょう。