クールな印象を持つトヨタを代表するミニバン、ヴォクシー。
その3代目にあたるヴォクシーは、型式の番号から80系や80ヴォクシーと呼ばれています。
そんな80ヴォクシーには一部グレードを除いてフォグランプが取り付けられていますが、この記事ではフォグランプを交換したい方に向けて、バルブ形状の違いや交換方法をおすすめ3選と併せて解説していきます。
【適合表で確認】80ヴォクシーのバルブ形状は前期・後期で異なるので注意しよう
80ヴォクシーのバルブ形状は下記の適合表のとおり、前期(〜H29.6)と後期(H29.7~)と年式で異なるため、注意が必要です。
タイプ | 年式 | 車両型式 | バルブ形状 |
後期 (H29.7~R3.12) | ZWR/ZRR8#系 | LED一体型 | |
G’z | 前期 (H28.4~H29.6) | ZRR80W | H16 |
前期 (H26.1~H29.6) | ZWR/ZRR8#系 | H16 |
バルブ形状は国際規格として「H11」や「HB4」など「アルファベット+数字」で定められており、車種によって異なります。
そのため異なる形状のバルブを装着しようとすると、うまく装着できないだけでなく周辺パーツの破損にも繋がる恐れがあるため、必ず愛車に適合する形状のバルブを装着しなければいけません。
前期型の場合はH16で、フォグランプ専用の高効率のバルブ形状です。
対して後期型はLEDバルブとそれを取り付けるユニットがセットになっている「LED一体型」のため、交換を想定された設計ではありません。
そのためLED一体型のフォグランプを交換する場合は、メーカーやディーラーに問い合わせて確認することをおすすめします。
以上のことから年式によって、80ヴォクシーのフォグランプのバルブ形状が大きく異なるため、車検証などから愛車はどちらの年式か予め確認しておきましょう。
80ヴォクシーにはLEDフォグランプがおすすめ!
LEDフォグランプは他の光源のハロゲンより明るく、省エネ性能が高いため、大人数を乗せてドライブが楽しめる80ヴォクシーにおすすめです。
LEDは強い光で路面を明るく照らしてくれるため、視界不良時でも落下物や対向車などの視認性が高まり、安全性も向上します。
そしてLEDは他の光源と比べて効率よく発光するため、バッテリーの負荷を軽減し愛車の燃費を向上させてくれます。
また寿命もハロゲンと比べても10倍長いため、長期間に渡った性能維持が可能です。
以上のように明るさや省エネに優れているLEDフォグランプは80ヴォクシーのドライブをより安全に、お財布に優しくしてくれるため、おすすめです。
LEDフォグランプは車検対応のものを選ぼう
80ヴォクシーに装着するLEDフォグランプは車検対応のものを選びましょう。
フォグランプは車検時の検査対象となっており、その検査は国の保安基準に沿って行われます。
もし車検に合格できないと、LEDフォグランプを装着しても公道を走行できません。
また保安基準に適合していないフォグランプを装着して公道を走行すると、最悪の場合、整備不良として摘発される恐れがあります。
以上のことから80ヴォクシーのLEDフォグランプには、車検対応製品を取り付けるようにしましょう。
色
LEDフォグランプは国の保安基準で定められている「白色」か「淡黄色(イエロー)」のものを選びましょう。
そしてLEDフォグランプの色を判断するために、色温度を示すケルビン(K)を確認しましょう。
ケルビンは値が多くなれば青白くなり、逆に低くなれば黄色から赤に見えていきます。
そのため車検対応のLEDフォグランプを選ぶ際は、7000K以下のフォグランプを選ぶと安心です。
カットライン
車検対応のLEDフォグランプを選ぶ際は、カットラインにも気をつけましょう。
カットラインとは下記写真のとおり、ヘッドライトの光があたる部分とあたらない部分の境界線(赤い点線)をいい、この境界線がハッキリしたものを選ぶようにしてください。
国の保安基準でフォグランプが放つ光は「他の交通を妨げないようにする」必要があり、カットラインが不明瞭だと対向車や歩行者に光があたって眩しく感じてしまいます。
そして眩しいと感じた対向車のドライバーがハンドル操作を誤ると、事故に繋がるおそれもあります。
そのため車検に合格するだけでなく他者の安全を守るため、カットラインがハッキリとした車検対応のLEDフォグランプを選びましょう。
80ヴォクシーにおすすめのLEDフォグランプブランド3選
80ヴォクシーにおすすめするLEDフォグランプブランドを3社紹介します。
以下の3社はいずれも前期型のバルブ形状のH16で、人気が高い2色切替えタイプの製品と併せて紹介します。
- HID屋
- IPF
- PHILIPS
①HID屋
商品名 | Vシリーズ |
色 | 6500K/ 3000K(イエロー) |
ワット数 | 40W |
HID屋はLEDやHIDの専門店で、様々なバルブ形状に対応したヘッドライトやフォグランプを取り揃えている日本ブランドです。
そんなHID屋の2色切り替えタイプであるVシリーズは「ホワイト✕イエロー」という組み合わせだけでなく、「レモンイエロー」や「ライムイエロー」など豊富なバリエーションを取り揃えている1番人気のLEDフォグランプです。
このような豊富なラインナップに加え、楽天市場では「月間優良ショップ14回受賞」「ヘッドライト週間ランキング21週連続1位」「部門別7冠達成」などの実績からも分かるとおり、多くの方から好評の声をいただいています。
②IPF
商品名 | Fシリーズ |
色 | 6500K/ 2400K |
ワット数 | 12W |
IPFはモータースポーツやクロカンブームで名を馳せた、1946年創業の自動車用ランプ老舗国産メーカーです。
ル・マンやニュルブルクリンク24時間耐久レースなどでメーカー名を知っている方も多いのではないでしょうか。
同社のフォグランプは独自のLEDチップレイアウトが施されており各発光色に理想的な配光パターンを実現しています。
そのため、口コミでは2色の照射範囲や明るさを評価する声が寄せられていました。
③PHILIPS
商品名 | アルティノンエッセンシャル |
色 | 6500K/ 2400K |
ワット数 | 11W |
PHILIPSと聞くと電動歯ブラシや電気シェーバーなどを取り扱うヘルスケア製品メーカーとイメージされる方が多いと思いますが、実は自動車用照明も取り扱っています。
同社の製品はカットラインの正確さや配光にこだわりがあり、視認性が高くても対向車が眩しく感じにくくなっています。
そのため、口コミでもカットラインのキレイさに関する内容が見られました。
80ヴォクシーのフォグランプの交換方法を解説
ここからは80ヴォクシーのフォグランプの交換方法を具体的に解説していきます。(引用元:トヨタ自動車HP)
なお交換にあたっては以下の点に注意してください。
●紹介する交換方法はH26.1~H29.6年式(前期 ガソリン車)のものであり、年式やタイプによって異なる場合があります。詳しくはメーカーHP等から取扱説明書をご確認いただくか、メーカーにお問い合わせください。
●DIYで取り付ける場合、必ず自己責任で行ってください。DIYが不安な方は専門業者に依頼することをおすすめします。
手が十分入る程度にハンドルをまわしてください
①スクリューをはずす
②マイナスドライバーで90度まわし、クリップを浮かし引き抜きます
③マイナスドライバーで中央部分を引き出し、クリップを引き抜きます
①取り付け部と電球のツメ(3ヶ所)が合うように、電球を図のように約45°傾けながら挿し込みます
②電球を右に回して固定します
コネクターを取り付けたあとは、いったんフロントフォグランプを点灯させ、バルブの取り付け部からランプの光がもれていないことを目視確認してください
フェンダーライナーをバンパーの内側に取り付けます
フェンダーライナー(A部)がバンパーの内側になっていることを確認してから取り付けてください。
①スクリューを取り付ける
②クリップの溝を縦にして挿し込みます
③差し込んでから中央部を押します
まとめ
ここまで80ヴォクシーのフォグランプについて年式に応じたバルブ形状の違いや交換方法を、おすすめブランドのLEDフォグランプと併せて解説してきました。
旅行やドライブを大人数で楽しむにピッタリの80ヴォクシーは、ドライバーや同乗者の命を守るため、視界が悪い状態でも安全に運転する必要があります。
そんな時に視認性と安全性を向上してくれるアイテムがLEDフォグランプです。
安全で楽しい移動のためにもHID屋をはじめ、今回ご紹介ブランドをご覧いただき、明るいLEDフォグランプの装着を検討してみてはいかがでしょうか。