2009年に、トヨタから3代目のプリウスモデルとして登場した30系プリウス。
優れた燃費性能と先進的な技術により、ハイブリッド車の代名詞として知られ、今なお中古車市場で高い人気を誇っています。
しかしその人気ゆえに、同じ車を見かける機会も多く、愛車の30系プリウスを「カスタマイズしたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、30系プリウスのヘッドライトカスタムのメリットや方法、注意点について解説します。
30系プリウスのヘッドライトをカスタムして得られるメリットを解説

30系プリウスは多くの人に選ばれる人気車種ですが、その反面、純正のままでは他車と被りやすい一面もあります。
ヘッドライトのカスタムは、30系プリウスユーザーにとって他車との差別化が期待できます。
30系プリウスのヘッドライトをカスタムすることで得られる具体的なメリットは以下の2つです。
- 愛車の個性を際立たせられる
- ヘッドライトの機能と安全性が向上する
ここからはそれぞれを詳しく解説していきます。
愛車の個性を際立たせられる
自分らしさを表現し、愛車に独自の存在感を加えたいと考える方にとって、ヘッドライトカスタムは有効です。
ヘッドライトは車の顔の一部とも言えるパーツであり、少しの工夫で印象を大きく変えることができます。
愛車に他の車と違う個性を持たせ差別化することで、日頃の運転が楽しくなり、より愛着を感じられるはずです。
また周囲からの注目を集めたり、同じ車種のオーナーから一目置かれるような魅力も手に入れられるでしょう。
オーナーのセンスとこだわりを形にするヘッドライトカスタムは、30系プリウスの個性を際立たせる有効な手段と言えます。
ヘッドライトの機能と安全性が向上する
機能と安全性が向上することも、ヘッドライトカスタムで得られるメリットの一つです。
夜間や悪天候時の運転では、ヘッドライトの明るさと配光が安全性を左右する重要な要素です。
もちろん純正のハロゲンヘッドライトでも十分な性能を持っていますが、LEDと比較すると、明るさや視認性の面で物足りなさを感じてしまいます。
ヘッドライトをLEDライトにカスタムすることで、圧倒的な明るさを実現し、街灯の少ない郊外の道路や山道などの暗い道でも、視界がしっかりと確保され安心して運転が可能に。
さらに交差点での右折時や車線変更時など、瞬時に周囲の状況を確認する必要がある場面でも明るい光で歩行者や障害物をいち早く認識でき、事故のリスクを減らすことに繋がります。
このようにヘッドライトのカスタムは「暗い道を明るく照らす」という基本性能を高め、運転者はもちろんのこと、同乗者や周囲の車両・歩行者の安全性向上に繋がります。
30系プリウスの人気カスタムを紹介

「実際に30系プリウスのヘッドライトをカスタムしたい」と思っている方に、30系プリウスユーザーに人気のカスタム方法を紹介します。
30系プリウスのヘッドライトの人気カスタマイズは以下の3つです。
- ヘッドライトユニットの移植
- スモーク化
- ヘッドライトバルブの交換
それぞれ詳しく解説していきます。
ヘッドライトユニットの移植

30系プリウスのカスタムとして人気が高いのが、異なる年式やグレードのヘッドライトユニットを移植する方法です。
例として後期モデルのユニットを前期モデルへ、またノーマルグレードにG’s(スポーツグレード)のユニットを取り付ける方法が挙げられます。
これにより、純正とは一味違うスタイリッシュな外観を手に入れることが可能です。
ただし、このカスタムには以下の2つの注意点があります。
・配線など他の周辺パーツの確認が必要
・交換作業が複雑
まずヘッドライトユニット単体だけではなく、配線やコントローラーなど、他の周辺パーツの互換性を事前に確認することが重要です。
一部の年式やグレードでは同じ車種であっても配線の形状や機能が異なり、そのまま取り付けることができない場合もあるため、事前確認は必須です。
さらにヘッドライトユニットの交換には、バンパーの取り外しや細かい調整が必要になることが多く、DIYで行う場合は作業難易度が高くなります。
そしてDIYではなく業者に作業を依頼する場合でも、工賃が比較的高額になりやすい点を考慮しておきましょう。
それでもヘッドライトユニットの移植は、他のプリウスとは一線を画す個性的なデザインを実現できるため、独自性を求めるユーザーに選ばれています。
このようにヘッドライトユニットの移植は、自分だけの30系プリウスを作り上げたい方におすすめのカスタムです。
スモーク化

(写真は30プリウスと異なります)
30系プリウスのヘッドライトカスタムの中でも、スモーク化は愛車の印象を変える手軽な方法として人気があります。
ヘッドライトのスモーク化とは、専用の塗装・フィルム・カバーを使用して、ヘッドライト部分を薄い黒やグレーに仕上げるカスタムです。
スモーク化は落ち着いた雰囲気や高級感を加えることができ、派手になりすぎないさりげないカスタムとして支持されています。
例えば、薄いグレーに仕上げるとスポーティで洗練された印象に変わり、外観全体が引き締まります。
また外観の統一感が生まれるため、他のカスタムパーツとの相性も良く、全体的なバランスを取るのにも最適です。
注意点として、スモーク化によって光量が落ちる場合があるため、適切な濃さを選ぶ必要があります。
また、DIYでは施工精度が仕上がりに大きく影響するため、不安がある場合は業者に依頼するのがおすすめです。
ヘッドライトのスモーク化によって30系プリウスのデザインが引き締まり、他の車と差別化された個性を手軽に表現できます。
愛車をさらに洗練させたい方にぴったりのカスタムです。

ヘッドライトバルブの交換

30系プリウスのヘッドライトバルブをLEDに交換するカスタムは、夜間走行の安全性を高めつつ、車の印象を大きく変える方法として人気です。
LEDバルブへの交換によって純正のハロゲンバルブと比べて明るさが格段に向上し、照射範囲が広がることで、夜間や視界の悪い状況でも周囲をしっかりと照らせます。

しっかりと路面を照らすことで、暗い郊外や山道の走行でも遠くの障害物やカーブの先の状況が見えやすくなり、安心・安全に運転が可能になります。
またLEDが放つ明るくクリアな光は洗練された印象を与え、愛車の外観にモダンでスタイリッシュな雰囲気をプラスできるため、ドレスアップとしても有効です。
なお、ヘッドライトバルブの交換を検討する際には、愛車に適合したバルブ形状を選ぶことに注意しましょう。
バルブ形状が適合しないと取り付けができない・正しく点灯しないなどの恐れがあります。
そのため、交換前に必ずご自身で取扱説明書や、自動車ランプブランドの適合表などで最適なバルブ形状を確認するようにしましょう。
ヘッドライトバルブの交換は、走行時の安全性とデザイン性を両立し、愛車の魅力をさらに引き立てたい方におすすめのカスタムです。

30系プリウスのヘッドライトカスタムは車検基準を守って行おう!

30系プリウスのヘッドライトカスタムを楽しむ際には、必ず車検基準を守ることが重要です。
ヘッドライトの性能などは国土交通省の保安基準で定められており、これを満たしていない場合は車検に不合格となってしまうだけでなく、事故のリスクが高まる恐れがあります。
ヘッドライトカスタムを行う際は、光量が1灯あたり6400cd(カンデラ)以上、色温度が4000〜6000K(ケルビン)の範囲内であることを必ず確認しましょう。
また、カットラインが明瞭で、眩しさを抑えた適切な配光であることも車検では求められるため注意が必要です。
特に令和6年8月以降(一部地域を除く)の車検では、ロービームのみを使用した検査に変更されました。
ロービームはハイビームに比べて照射範囲が狭く、光軸調整をより正確に行うように気をつけなければなりません。
カスタムを行う際には製品選びや施工の際に保安基準を守ることを第一に考え、自信がない場合や初めてカスタムを行う場合は、専門業者に依頼すると安心です。
車検基準を満たさないヘッドライトは夜間の視界を妨げ、自分だけでなく周囲の車両や歩行者にも危険を及ぼしかねません。
そのため30系プリウスのヘッドライトカスタムを行う際は、車検基準を守りながら行うようにしましょう。


まとめ
ここまで30系プリウスのヘッドライトカスタムのメリットや人気のカスタム方法、注意点を解説してきました。
ヘッドライトカスタムを行うことで、愛車の個性を際立たせるとともに、機能や安全性を向上させることができます。
ただしカスタムを行う際は、必ず車検基準を守り、安全性を最優先に考えることが重要です。
LEDバルブなどパーツ交換を伴うカスタムの場合、車検に対応した製品を選び、適切に取り付けることで安心してドライブを楽しむことができます。
自分のスタイルに合ったカスタムを通じて、30系プリウスの魅力をさらに引き出すことができるでしょう。