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バックランプを後付けしても車検に通る?可能なケースや注意点を紹介

バックランプの明るさが不十分だったり、デザインを変えたりしたいとき、バックランプの「後付け」を考えたことがあるかもしれません。

しかし、バックランプを後付けして車検基準を満たすには、意外と高いハードルがあります。

この記事では、後付けバックランプで車検に通すのが難しい理由や、後付けが可能なケースを紹介します。

目次

バックランプは後付けできる?

白いボディの車の後方画像

バックランプの「後付け」とは、純正品ではないライトを車両に設置することを指します。

カー用品店にも吊り下げ式の後付けライトなどがあります。

技術的な面からいえば、後付けライトを「装着して点灯する」だけなら、それほど難しいものではありません。工具や知識があれば、自分でもできる作業です。

しかし、バックランプを後付けした車を車検に通すのは、簡単ではありません

ポイントはバックランプの保安基準にある、「個数」と「左右対称」という点です。

バックランプの5つの車検基準

バックランプの5つの車検基準

自動車を車検に通すには、定められた数多くの保安基準を満たす必要があります。

バックランプに関する車検基準には、個数や位置、大きさや色などが細かく定められていて、すべてを満たさない車両は車検に通りません。

ここでは主な5項目を紹介します。

①バックランプは2個以下

バックランプの個数は「1個または2個」と定められています。そのため、バックランプが元々1個しか装備されていない場合でも車検には問題なく通ります。

しかし、1つも装備していない車、あるいは3個以上付いた車は車検に通りません。

なお、2個装備している車に関しては、両方のバックランプが点灯しないといけません。

道路運送車両の保安基準(2024年3月29日現在)
第214条 後退灯について

②バックランプ2個の場合は左右対称

バックランプを後付けしようとするときに、ネックとなるのが「左右対称」という点です。

もともとバックランプが1個だけの車を2個に「増設」することは可能ですが、その場合、純正と同じ位置や形にしないと車検には通りません。

そのため、バックランプ1個の車に、市販のライト(吊り下げ式など)を取り付けた車では、「左右対称」という車検基準を満たすことができません。

③取り付け位置の基準

バックランプの位置(高さ)には、以下のような定めがあります。

  • 上側の縁が、地上1.2m以下であること
  • 下側の縁が地面から25cm以上であること

この範囲を外れる位置に設置されたバックランプは車検基準を満たせず、不合格となります。

④ランプの色

バックランプの色は「白色」のみと定められています。

色温度(光源の色味を数値で表す指標)の規定は、バックランプに関してはありません。

しかし車検では検査官の目視で判断されるため、「白色」の認識で購入しても、検査官が「青みがかっている」「淡黄色である」と判断した場合は不合格となるので注意しましょう

⑤明るさやレンズの大きさ

バックランプの明るさは、「他の交通の妨げにならない程度の光の強さ」が基準です。

明るさについて具体的な上限規定はありませんが、電球は15W以上75W以下のものが推奨されています。

また、バックランプの大きさについては、レンズ部分の面積が20㎠以上という基準があります。

バックランプの後付けが可能なケース

バックランプの後付けが可能なケース

「現在のバックランプ+後付けライト」という組み合わせでは、車検には通りません。

ここでは、バックランプの後付けが可能なケースを2つ紹介します。

純正のバックランプを「つぶして」設置

バックランプを後付けするには、今のランプを「つぶして」から設置する必要があります。

「つぶす」というのは、既存のランプを完全に取り除くということです。

単にバルブを抜いただけでは不完全で、ケースやレンズごと取り外さないと車検基準を満たすことができません。

既存ライトをつぶした上で、吊り下げ式のバックランプを付けたり、新しく穴を開けて設置したりします。

既存のバックランプを「付け替え」

後部のバンパーなどについている既存のバックランプを、ケースごと取り外して「付け替える」という方法もあります。(構造上、できない車種もあります)

元の穴に合う新しいバックランプを装着することも可能です。

しかし付け替えの場合は、既存ライトと大きさが同じでないと使えないため、使えるライトの選択肢が限られます。

明るさ確保ならLEDランプに交換

明るさ確保ならLEDランプに交換

バックランプの後付けは、技術的にはともかく車検基準に適合させるのが大変です。

バックライトの明るさを確保することが目的であれば、バルブをLEDに交換するほうが簡単です。

バックランプのLED化であれば作業の手間も少ないため、おすすめです。

上記画像のHID屋「LEDバックランプ T16 9100lx」は、ヘッドライト級に明るいLEDバルブで、バックカメラの視界も良好です。

なお、HID屋ではT16以外のバルブタイプや2色切替えバックランプなども取り扱っておりますので、バックランプの明るさを求める方はぜひ下記ページをのぞいてみてください。

バックランプを後付けするときの注意点

バックランプを後付けするときの注意点

バックランプを後付けする際の注意点を紹介します。

先述と繰り返しになる部分もありますが、車検に通すための重要なポイントとなりますので、再度解説します。

車検基準に適合させる

バックランプを後付けした車を車検に通すには、保安基準をすべて満たす必要があります。

後退灯の基準は、個数や左右対称であること、ライトの位置(高さ)、光の色や明るさなどです。

特に後付けバックランプで注意すべきは「左右対称」という点です。

片方点灯しないのはNG

バックランプは1個でも車検には通りますが、元々2個装備の車で片方だけ点灯しないと不適合です。

片方が点灯しないと、車検のみならず走行中でも整備不良とみなされる可能性があります。

ただし、もともとバックランプが1個の車であれば問題ありません。

別売りのバックランプを使うなら既存ライトを「つぶす」

別売りのバックランプを後付けするためには、既存ライトを「つぶす」必要があります。

単にバルブを抜くだけでは不完全で、この場合も「整備不良」とみなされる可能性があるため、注意が必要です。

既存のバックランプを使わない場合は、ランプケースごと除去しなくてはなりません。

その上で、吊り下げ式など後付けのバックランプを取り付けます。

まとめ

バックランプの後付けについて解説しました。

市販されている後付けキットなどを使って、ライトを設置することは比較的簡単です。

しかし、バックランプを後付けした車を車検に通すには、個数や左右対称などの車検基準をすべて満たす必要があります。

バックランプを設置してみたいとお考えの方は、一度専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。

また、バックランプの明るさ確保が目的であれば、LEDバルブに交換するのがおすすめです。HID屋では自車のバックランプが1つのみの方でも購入しやすいようにバルブを1球から販売しております。

ヘッドライト級に明るいHID屋のバックランプに興味をもたれた方はぜひ下記ページもご覧ください。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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