LEDヘッドライトは、車に取り付けても光軸がずれている場合があります。
光軸がずれているとカットラインが出ず、最適な配光になっていないので歩行者や対向車が眩しく感じるために調整が必要です。
ライト関連部品を動かせば光軸調整できるので、自分でも調整可能です。
この記事ではLEDヘッドライトの光軸調整方法や注意点を紹介します。
LEDヘッドライトはなぜ光軸調整が必要か?
車のヘッドライトをLEDにする理由としては、純正バルブの明るさ減少や球切れ、ドレスアップなどいくつかあります。
光軸がずれる大きな理由は、製品のバルブごとに光源の位置が違うからです。
そしてこの光源の違いこそ、光軸がずれる原因です。
また取付時にバルブの向きを間違える、車の振動などでも光軸はずれます。
光軸がずれているとLEDヘッドライトの明るさは十分ではなく、カットラインが出ません。
運転していて暗いと感じるばかりか、配光が出ていないので車検では不合格となります。
場合によっては歩行者や対向車が、眩しいと感じるでしょう。
LEDヘッドライトの光軸がずれていたら、早めに調節したほうが良いです。
LEDヘッドライトの光軸調整方法
光軸調整は、ヘッドライトユニットについている「レンズリフレクターを上下に動かすネジ」と「左右に動かすネジ」の両方を動かして調節します。
ネジを動かすには市販のドライバーかレンチが必要です。
また調整部に工具が届かない場合は、細長い光軸調整専用ドライバーを使用しましょう。
レベライザーの数値を0にする
レベライザーがついている車は、数値を0にします。
一時的に光軸を下げるための装置がレベライザーです。
最近の車はオートレベライザーにて自動調節なので設置されていませんが、昔の車に備わっています。
0にしないと光軸の基準がずれるので、必ず0にしてから調整作業を行いましょう。
オートレベライザーの車は、何もしないで光軸調整作業に入って構いません。
純正バルブのままヘッドライトの光を壁に照射する
光軸調整では純正バルブの配光を基準に調整するので、最初に純正バルブの配光を確認します。
純正バルブを車につけたまま、ヘッドライトの光を壁に照射してください。
後でマーキングを行うので、何も書いていない平らな壁に照射するのが良いです。
近くに手頃な壁がなければ、塀に光を当てても構いません。
2~3m車を離して壁にライトを当ててください。
近すぎると光軸調整で誤差が生まれやすく、遠すぎると光が弱すぎて調整しにくいです。
壁に対して車のライトを正面から当てます。
ライトを当てた後は、壁に映った光のカットラインをテープでマーキングしてください。
壁のライトの明るい部分と暗い部分の境目にテープを貼ってマーキングします。
マーキングするのは、光の明暗がやや左上がりにL字となっているエルボー点2箇所です。
ライトの明暗の境目すべてをマーキングする必要はなく、エルボー点2箇所をマークすれば十分でしょう。
LEDヘッドライトに交換して配光をチェック
マーキングした後は、車を動かさず純正バルブをLEDヘッドライトバルブに交換します。
バルブ交換では、感電やバルブ破損を防ぐために手袋をはめて作業したほうが良いです。
LEDヘッドライトバルブに交換した後は、再度壁にライトを照射します。
壁に当たった光の明暗を見て、テープでマーキングした部分とずれがないか確認しましょう。
ずれていたら光軸を調整して直します。
光軸調整で使うのは、「レンズリフレクターを上下に動かすネジ」と「左右に動かすネジ」です。
ネジはヘッドライトの裏側についているので、どこについているか確認しましょう。
モーターのついているネジがリフレクターを上下に動かすネジです。
それぞれのネジを急に動かすと光軸が大きくずれるので、少しずつ動かしてください。
車検に対応した光軸調整方法
車検ではヘッドライトも検査対象であり、現在はロービームにて検査します。
以下が検査内容です。
- 明るさ
- 色
- 光軸
以前はハイビームで検査をしていましたが、平成27年(2015年)からはロービームで検査となっています。
光の色は以前まで淡黄色も許容されていましたが、現在は白色のみ合格です。
そして光軸についても検査が行われ、カットラインが綺麗に出ているかを確認されます。
自分で光軸調整するときの注意点
自分で光軸調整するならば、日中は明るくライトが見えないので日が落ちてから行いましょう。
そして坂道のような傾斜のある場所や、砂利道のような不整地だと光軸を正確に計測できない可能性が高いので平らな場所で行います。
ヘッドライトの光を当てる壁や塀は、地面に対して垂直でないといけません。
準備ができたら、光軸調整の手順に従って調整作業を行います。
壁や塀に純正バルブの光を当てたときと、LEDヘッドライトの光を当てたときは車を動かさないことが大切です。
またLEDヘッドライトへ交換するなら、ドライバーユニット一体型こそ作業工程も少なく光軸調整に取り掛かれるのでおすすめです。
万が一光軸を出せず車検に落ちた場合は、車検場付近のテスター屋で再度光軸調整を行いましょう。
自分で光軸調整しやすいおすすめのLEDヘッドライト
規格 | H4 |
色 | ホワイト |
車検 | 対応 |
冷却方法 | ヒートシンク+冷却ファン |
特注の明るいLEDヘッドライトを使用しており、HIDバルブ並の明るさを持ちます。
アルミ製のヒートシンクに冷却ファンを搭載し、放熱性能が高く暑い夏でも十分に冷却してくれるので壊れにくいです。
純正バルブの発光点を正確に再現しており、綺麗なカットラインが出るので車検では問題ありません。
ライトの色はホワイトで、十分な光量があり色や明るさも車検対応しています。
またドライバーユニットがバルブに内蔵の一体型であるために、車への取り付けはバルブ交換のみで行えて手軽です。
車に取り付けやすく、カットラインやエルボー点が出るので、使いやすいLEDヘッドライトとなっています。
口コミ
iシリーズは口コミでも評判で、いくつかピックアップして紹介します。
プロジェクターっていうこともありますが綺麗にカットライン出ています!明るさも文句ありません。値段のこと考えると次からはHID屋かなと思います。
引用元 : amazon
防水キャップの加工が、不用 との事で購入しましたよ。
安い商品は、切らないと 装着できませんが、 全く加工せずに取り付ける事が出来ます。引用元 : amazon
ハロゲンバルブよりかなり明るくて大満足です。
装着も楽に出来ました。引用元 : amazon
光軸調整できる場所
自分で光軸調整できないならば、テスターの機械を持っている業者に依頼して行ってもらえます。
以下が依頼できる場所と費用です。
ディーラー | 2,000~5,000円 |
カー用品店 | 1,000~3,000円 |
テスター屋 | 2,000~3,000円 |
ディーラー
ディーラーでも車のメンテナンスを行っており、ディーラー車検につながることを期待して、さまざま検査や調整をしてくれます。
ただし光軸調整だけの依頼だと断られる可能性が高いです。
光軸調整だけだと利益が少なく、また光軸だけ見ても車全体を把握できず、後々クレームが発生するのを避けるようにしています。
カー用品店
車検も行っている指定工場の大手カー用品店ならば、光軸調整も行っているでしょう。
調整費用が安いので、コストを抑えて光軸調整したいときに利用できます。
テスター屋
車検場である陸運局の近くにある予備検査場で、実際の車検と同じ項目をチェックできます。
テスター屋で合格となれば、実際の車検でも合格です。
車検を受ける前のみならず、車検後に訪れることもでき、不合格となった場所を調整してもらえます。
ただし大掛かりな検査や、部品交換には対応していません。
光軸調整だけだと費用が安いです。
まとめ
車にLEDヘッドライトを取り付けると、光軸がずれる場合があります。
光軸がずれるとライトの光が不鮮明で、綺麗なカットラインも出ず車検に通りません。
ずれているときは光軸調整を行いましょう。
自分で行うことも、業者に依頼して調整もしてもらえます。
車検合格と謳っているLEDヘッドライトだと、光軸がずれにくいです。
光軸のずれにくい信頼できるLEDヘッドライトとして、HIDの屋のiシリーズがおすすめです。
規格 | H4 |
色 | ホワイト |
車検 | 対応 |
冷却方法 | ヒートシンク+冷却ファン |