夜の暗がりでの運転は見えにくいものですが、雨が降っていることで、視界はさらに悪くなります。
雨の夜の運転はベテランドライバーでも怖く感じますが、仕事や家族の送迎などで、どうしても運転しなくてはならない場面もあるでしょう。
この記事では、雨の夜の運転で見えないときの対策についてまとめました。安全にドライブするために、ぜひ最後までお読みください。
雨の夜に見えにくくなる原因
夜の暗さと雨が重なることで、視界は著しく悪化します。
歩行者や自転車が相当近くに来るまで見えないこともあり、雨の夜の運転は誰にとっても怖いものです。
道路のライン(センターラインや停止線)や標識なども見えにくく、運転の緊張やストレスが増します。
以降の解説では、雨の夜に見えにくくなる主な原因をまとめました。
雨が光を反射
夜の雨で視界が悪くなる原因の一つが、雨粒がライトの光を乱反射してドライバーの視界を遮るためです。
また、濡れた路面も対向車のヘッドライトを反射するため、眩しく感じて視界を悪化させます。
ハイビームは、雨だとかえって見えにくさの原因になる場合があるため、注意が必要です。
また「グレア現象(蒸発現象)」と呼ばれる、双方のライトに挟まれた物体(歩行者など)が見えなくなる現象も起こりやすくなります。
視界の低下
雨の日はフロントガラスが曇りやすいことも、視界悪化の原因となります。
車内の湿度上昇や、内外の温度差により、フロントガラスの内側に結露が発生します。
夜の暗さに加え、雨の日は窓の曇りも加わり、視界が見えにくくなる「悪条件」が揃ってしまいます。
これらが重なることで、雨の夜の運転の怖さにつながります。
視力の問題
視力に問題がある場合も、雨の夜の運転で景色が見えにくくなる原因です。
近視や遠視だけでなく、加齢によっても視力の低下が起こります。特に夜間視力(暗い場所での視力)は、年齢によって衰えやすいといわれます。
※あまりにも見えにくいと感じる場合には、白内障など目の病気の可能性もあるため、そのときは医師に相談しましょう
雨の夜の運転で見えないときの3つの対策
ここからは、雨の夜の運転に見えないときの対策を3つ紹介します。
- スピードを控えて運転する
- 眼鏡で視力の低下を補う
- ライトを明るくカスタマイズする
それぞれについて詳しくお伝えします。
スピードを控えて運転する
まず何よりも安全運転を心がけることです。
雨は視界が悪いだけではなく、路面が濡れていることで滑りやすく、ブレーキの効きが悪くなります。
道が空いていたとしても、スピードの出し過ぎは禁物です。
雨の夜は「通常時よりも運転の条件が悪くなっている」と再認識し、いつもよりも慎重な運転を心がけましょう。
眼鏡で視力の低下を補う
視力が低下してきたと感じたら、運転用に眼鏡をひとつ作っておくのも一つの方法です。
普段は使っていない(裸眼の)人でも、運転するときだけ眼鏡を装着する人もいます。
ライトの眩しさを軽減する特殊なレンズが使われている、夜間運転に特化した眼鏡もあります。
視力検査は免許の更新時に定期的に行われますが、見えにくいと感じたら自主的に測定してみましょう。
ライトを明るくカスタマイズする
雨の夜の運転時に視界を確保するために、ライトのカスタマイズは有効な手段です。
ライトが明るくなると視認性が向上し、運転しやすくなります。
ヘッドライトを暖色系のLEDヘッドライトに交換したり、フォグランプをLEDに交換したりすることで、視界の悪さを補うことができます。
雨の夜の見えにくさにはフォグランプが有効
雨の夜の見えにくさには「フォグランプ」が有効です。
フォグランプはヘッドライトの補助的な役割を持ち、雨や雪などの環境で視界が悪化しているときに、特に効果を発揮する装備です。
フォグランプのライト色は、雨や雪、霧などを透過しやすいように多くの製品で黄色系のライトが使用されています。
光の特徴により、白色は雨粒に乱反射してしまい見にくくなってしまいますが、黄色は波長が長く水を透過して路面に光が届くため、雨の日の視認性向上に貢献します。
また、強い雨や雪ではセンターラインや停止線が見えにくくなりますが、フォグランプは上方向には拡散しない配光になっているため、車体近くの道路を見やすくしてくれます。
このことから、フォグランプは悪天候時の運転の視認性向上に役立つと言えます。
そのため、フォグランプが装備されている車のオーナーは、雨天時にはフォグランプを使用して安全性を高めて運転されることをおすすめします。
フォグランプが装備されていない車のオーナーの方でフォグランプに興味を持たれた方は、こちらをぜひ参考にしてください。
フォグランプならHID屋がおすすめ
HID屋は、高品質で信頼性の高いHIDやLEDを販売している、車用ライトの専門店です。
特にHID屋のLEDフォグランプは明るく「夜の景色が変わる」と評判です。
HID屋のフォグランプは純正ライトの約13倍の明るさを誇るものもあり高い視認性が期待できます。
雨や雪でも路面を明るく照らせるため、悪天候時の視界確保に威力を発揮します。
フォグランプ交換の選択肢としておすすめです。
雨の夜には「運転しない」も一つの選択肢
運転時の対策ではありませんが、「雨の夜には運転しない」というのも一つの選択肢です。
公共交通機関(電車やバスなど)で代用できたり、急ぎの用事ではなかったりする場合は、運転しないことも選べるかもしれません。
タクシーや運転代行もあります。自分で運転する以外の選択ができる余地がある場合は、検討してはいかがでしょうか。
雨の夜の運転には多くのリスクが伴うため、安全を最優先に考えることは賢明な判断です。
まとめ
雨の夜は、運転する条件が著しく悪くなり危険が増したり、緊張によって疲れやすくなります。
暗さに加えて雨による光の反射などもあり、視力がいい人であっても見えにくくなることは避けられません。
視力を補うために眼鏡をしたり、ライトを交換したりすることで、ある程度の対策になります。
何よりも、雨の夜の日に運転するときは、いつもに増して安全の意識を強く持つことが重要です。