LEDヘッドライトは雪に弱い?
「熱」と「色」の問題と対策

雪市街地道路の画像

雪道でのLEDライト使用の「不安」を防ぐために。

雪が降りしきる夜道は、路肩や白線の位置が見にくくなるなど、普段よりも周囲の状況を確認しづらくなります。そのため、いつも以上に慎重にハンドルを握る方も多いでしょう。

そこで、明るいライトにしようとLEDへの交換を考えても、LEDは「雪が溶けない」「白い光は雪に反射して見えにくい」といった弱点が気になり、迷っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんな2つの不安を解消する具体的な対策をご紹介します。

「雪が溶けない」LEDの熱問題と対策

雪の積もった車の画像

LEDヘッドライトは、前方のレンズまで熱が伝わりにくい構造のため、雪がうまく溶けてくれません。

ここでは、雪がヘッドライトに付着したその場でできる基本対策から、事前に着雪を防ぐ方法、本格的な対策まで順に紹介します。

基本|付着した雪をその都度取り除く

雪の積もった車のライト部分の雪を取り除いてる様子

最も手軽で確実なのが、雪が付着したらその都度自分で取り除く方法です。

効果的なタイミングは次の3つです。

  • ・出発前:一晩で積もった雪をまとめて落とす
  • ・休憩時:走行中に付着した雪を落とし直す
  • ・到着時:翌朝の凍結を防ぐため、湿った雪を残さない

少し面倒かもしれませんが、雪が付着したと感じたら、こまめに除雪することで安定した視界を保てます。

着雪予防|コーティングで雪をつきにくくする

車にコーティングをしている様子

ヘッドライトにコーティングを施すことで、雪がつきにくい状態を作れます。

コーティング剤はレンズ表面に薄い被膜を作り、目に見えない細かな凹凸を埋めて表面を滑らかに整えます。表面が滑らかになると水分が溜まりにくく、雪が粒のまま自重や走行風で滑り落ちやすくなります。

効果が数ヶ月続くものもあるため、シーズンを通して除雪の負担を軽くしたい方は、冬本番を迎える前に施工しておくとよいでしょう。

本格対策|融雪ヒーターでレンズそのものを温める

雪の積もった車をヒーターで温めてる様子

「除雪やコーティングでは追いつかないほど雪が付着する」そんな環境なら、レンズを直接温める融雪ヒーターが選択肢に入ります。豪雪地帯にお住まいの方や、長時間雪道を走る方向けの本格的な対策です。

仕組みはシンプルで、外気温が下がると自動で作動し、レンズ面を温め続けてくれます。走行中に雪が付いても、その場で溶かしてくれるのが強みでしょう。
後付けで導入できる対策品としては、ヘッドライトに貼るフィルムタイプが主流。さらに最新の技術として、レンズ自体に融雪機能を組み込んだ「融雪ヘッドライト」の開発も進んでいます。

いずれ新車装備として広がっていく可能性はありますが、今乗っている車ですぐ手を打ちたいなら、現実的なのは後付けの融雪ヒーターです。

【対応車種のみ】ヘッドライトウォッシャーを使う

「ヘッドライトウォッシャー」が装備されている車なら、車内のスイッチひとつでレンズにウォッシャー液を噴射して雪を落とせます。

走行中の着雪でも、停車せずにその場で対処できるのがメリットです。

ただし、厚く積もった雪や固着した氷までは落としきれない場合もあります。雪が激しく降る日や気温が低い日は、休憩時などにヘッドライトの状態を確認し、必要に応じて自分で雪や氷を取り除くと安心です。

なお、ウォッシャー液は、凍結して機器のトラブルにならないように、不凍タイプを選び、製品の使用方法に従って使用しましょう。

ヘッドライトウォッシャーを使用している様子

「白い光で雪道が見えにくい」LEDの色問題と対策

雪で覆われた路面をヘッドライトで照らした時、「ライトは明るいのに、路面全体が白く飛んで見づらい」と感じることがあります。

これは、白い光の波長が短く、雪の粒に乱反射しやすい特徴があるためです。

雪道でこのような見づらさを感じている方は、ヘッドライトやフォグランプの「光の色」を見直してみましょう。

  • ・LEDヘッドライトを電球色にする
  • ・イエローフォグランプを使用する

LEDヘッドライトを電球色にする

雪の積もった車のライトを電球色に変えた画像

LEDヘッドライトというと、白い光をイメージする方も多いはず。ただ実際には、ハロゲンのような温かみのある「電球色」のLEDも存在します。

電球色が雪道で効く理由は、光の波長にあります。波長が長い光は雪の粒による乱反射が少なく、そのぶん地面までしっかり届くわけです。

変わるのは路面の見え方です。通常のLEDヘッドライトでは白く飛んでしまう雪面でも、電球色なら陰影がつきやすく、轍(わだち)の深さ、圧雪路の凹凸、除雪の跡といった状態まで読み取れるようになります。

HID屋でも、LEDの明るさと温かみのある光を両立した電球色のLEDヘッドライトを取り扱っています。明るさは落とさず、光の色による見づらさだけを解消したい方は、一度チェックしてみてください。

【公式サイト】HID屋 電球色のLEDヘッドライト一覧を見る

イエローフォグランプを使用する

雪道でイエローフォグランプを使用した車の画像

フォグランプが装備されている車なら、ランプの色をイエローに変えるのもおすすめです。

イエロー光も波長が長く、降雪時や霧の中でも乱反射しにくいため、光が跳ね返りにくくなります。

筆者も雪の降る夜にイエローフォグランプを実際に使用していますが、白色LEDの頃と比べて路肩と道路の境目、雪面の凹凸が確認しやすくなりました。

フォグランプON,フォグランプOFF時の前方見え方の比較画像

フォグランプが装備されている車なら、ランプの色をイエローに変えるのもおすすめです。

イエロー光も波長が長く、降雪時や霧の中でも乱反射しにくいため、光が跳ね返りにくくなります。

筆者も雪の降る夜にイエローフォグランプを実際に使用していますが、白色LEDの頃と比べて路肩と道路の境目、雪面の凹凸が確認しやすくなりました。
また、イエローは、白色や電球色とは異なる、フォグランプらしい存在感が出せるのも魅力です。

雪道での見やすさに加えて、ライトの色によるカスタムも楽しみたい方は、イエローフォグランプを選択してみるのはいかがでしょうか。

【公式サイト】HID屋 イエローのLEDフォグランプ一覧を見る

雪国でLEDヘッドライトを選ぶ理由

着雪や見やすさの対策をしてでも雪国でLEDを選ぶ価値は、やはり「ハロゲンにはない明るさ」でしょう。
前方を明るく照らせれば、路肩のスノーポールや障害物、対向車の存在を早い段階で確認できます。危険を察知するタイミングが早まるぶん、ハンドルもブレーキも慌てずに操作できるはずです。

この差が大きく出るのが、積雪や降雪で道路状況を把握しづらい夜間。視界が悪い状況ほど、光量の余裕がそのまま運転の余裕になります。

LEDの特徴を理解したうえで着雪対策と光の色を選べば、雪国でもその明るさを存分に活かせます。

LEDヘッドライトを使用した時としてない時の比較画像

まとめ

「雪が溶けにくい」「白い光が見づらい」と聞くと、雪国ではLEDヘッドライトへの交換をためらってしまうかもしれません。
雪の付着には、こまめな雪落としやコーティング、必要に応じて融雪ヒーターを取り入れるなど、走行環境に合わせた対策ができます。また、光の色の見えにくさが気になる場合は、電球色やイエローを選ぶことで対策できます。
雪道ならではの「熱」と「色」の問題に備えながら、LEDの明るさを冬のドライブにも活かしてみてはいかがでしょうか。

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