車に乗り込んだとき、「熱気がムッとしてとても座れない」と感じたことはありませんか?
夏場の車内温度は、条件によっては70〜80℃に達することもあり、車の暑さ対策で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、乗り込んだ直後に車内温度をすばやく下げる方法や車の暑さ対策グッズを紹介します。さらに、暑さ対策しておくべき理由までまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
車の暑さ対策|車内温度をすばやく下げる方法
車内温度をすばやく下げる方法は以下の通りです。
- 窓を全開にしてエアコンをかけて走行する
- 乗車前にドアを開け閉めして熱気を排出する
- 事前にエンジンをかけておく
車に乗り込んだ直後の熱気は、正しい手順ですばやく排出できます。とくにエアコンの設定と順番を意識するのがポイントです。JAFの実験結果をもとに、解説します。
窓を全開にしてエアコンをかけて走行する
車に乗り込んだら、まず窓を全開にして熱気を外に逃がしましょう。このとき、エアコンは外気導入モードで最低温度・最強風量に設定します。
数分走行して車内の熱気が抜けたら、窓を閉めて内気循環モードに切り替えると、より効率的に冷却できます。JAFの実験データでは、この方法で5分ほどで車内温度が約20℃下がりました。
なお、エアコンの効きが悪いと感じる場合は、冷媒ガスの補充やエアコンフィルターの交換を検討してみてください。

乗車前にドアを開け閉めして熱気を排出する
乗車前の熱気排出には、ドアの開け閉めが効果的です。助手席の窓を1か所開けた状態で、運転席のドアを数回開閉することで、車内にたまった熱気を外に追い出せます。
JAFの実験では、この方法で約30秒で約7.5℃下げられました。エンジンをかける前でもできるため、駐車場に着いたらすぐに実践できます。
乗車前のひと手間でエアコンの効きも格段によくなるため、ぜひ試してみてください。
事前にエンジンをかけておく
リモートスターターを使えば、乗り込む前に車内を冷やしておけます。スマホアプリと連携できる製品もあり、離れた場所からでも操作できるのが魅力です。とくに夏の直射日光が当たる場所に駐車している場合に効果を実感できます。
リモートスターター:離れた場所から専用のアプリやリモコンでエンジンの始動や停止ができるパーツ。
ただ、アイドリング状態でのエアコン使用は燃費に影響するほか、排気ガスや騒音が近隣の迷惑になる場合があります。住宅街や密集した駐車場では、使用時間や時間帯に配慮しましょう。
車の暑さ対策におすすめなグッズ
車の暑さ対策グッズは以下の通りです。
- サンシェード
- 断熱フィルム
- クールシートカバー
- ステアリングカバー
- サーキュレーター・車載扇風機
- 冷却スプレー
グッズを上手に組み合わせることで、エアコンへの負担を減らしつつ快適な車内環境を保てます。それぞれの特徴と選び方を確認しておきましょう。
サンシェード

サンシェードとは、窓の内側に設置して日光を遮断するアイテムです。とくにフロントガラス用が普及しており、ダッシュボードの温度を10〜20℃程度抑える効果が期待できます。
折りたたみ式や吸盤式などタイプもさまざまで、価格は1,000〜5,000円程度とリーズナブルです。サイズは車種ごとに異なるため、購入前に適合するサイズを確認しておきましょう。駐車中に設置しておくだけで効果を発揮し、内装の日焼け防止にも役立ちます。
断熱フィルム

断熱フィルムとは、窓ガラスに貼ることで赤外線やUVをカットできる透明〜スモーク状のフィルムです。サンシェードとは異なり、貼りっぱなしにできるため設置・撤去の手間がなく、走行中も断熱効果を得られるのが特徴です。
なお、フロントガラスや前席の窓に貼る場合は、※可視光線透過率70%以上を確保しないと車検に通りません。スモークが濃いフィルムは基準を下回る場合があるため、購入前に必ず車検対応かどうかを確認してください。
クールシートカバー

クールシートカバーとは、シートに取り付けて接触面の熱さを軽減するカバーです。メッシュ素材・冷感素材・ファン付きなどさまざまなタイプがあり、価格は2,000〜10,000円程度です。
ファン付きタイプは背中の蒸れを防ぎやすく、長距離ドライブでも快適に過ごせます。冷感素材タイプは取り付けが簡単で、価格も比較的リーズナブルです。ただ、ファン付きはUSB給電が必要なため、購入前にシガーソケットやUSBポートが空いているかを確認しておきましょう。
ステアリングカバー

ステアリングカバーとは、ハンドルに取り付けて表面温度を下げるカバーです。炎天下に駐車した後のハンドルは、素手では触れないほど高温になることがあります。とくに革巻きハンドルは熱を持ちやすいため、注意が必要です。
カバーをつけておくことで、乗り込んですぐにハンドルを握れる状態にできます。断熱素材を使用したものもあり、価格は1,000〜4,000円程度が一般的です。
サーキュレーター・車載扇風機

サーキュレーターや車載扇風機は、車内の空気を循環させてエアコンの効率を高めるアイテムです。冷気は足元にたまりやすい性質があるため、空気の循環が車内全体の快適さを大きく左右します。
USB給電タイプやシガーソケット対応タイプなど、電源の取り方もさまざまです。クリップ式で後部座席のヘッドレストに取り付けられる製品もあり、同乗者の快適さも高められます。エアコンと組み合わせて使うと、効率よく車内全体を冷やせるでしょう。
冷却スプレー

冷却スプレーを乗り込む前のシートに1秒程度吹きかけると、座ったときの不快感をすばやく和らげられます。即効性が高く、他のグッズと組み合わせやすいのが特徴です。
ただ、冷却スプレーは高温になると内圧が上がり破裂する危険があります。車内への放置は絶対にやめてください。使用後は必ず車外に持ち出し、直射日光を避けた涼しい場所で保管しましょう。
駐車時にできる車の暑さ対策
駐車時にできる暑さ対策は以下の通りです。
- 日陰に停車する
- サンシェードを利用する
- 窓を少し開ける
- ボディカバーを利用する
駐車中の対策を徹底することで、乗り込んだときの温度上昇を大幅に抑えられます。手軽にできるものばかりなので、できるところから実践してみましょう。
日陰に停車する
日光を直接受けないだけで、車内温度の上昇を大幅に抑えられます。立体駐車場や地下駐車場など、屋根のある場所を積極的に選ぶのがおすすめです。
屋外駐車しか選択肢がない場合は、建物や木の影になる方角を意識して停めましょう。太陽の向きは時間帯によって変わるため、乗車する時間に影になるようにしておくと、乗り込んだときの不快感を軽減できます。
駐車時間が長くなるほど温度差が大きくなるので、短時間でも意識するのがおすすめです。
サンシェードを利用する
駐車中のサンシェード設置は、ダッシュボードの温度上昇を抑えるもっとも手軽な方法のひとつです。
サンシェードは日光の遮断だけでなく、内装素材の日焼けや劣化防止にも効果があります。リアやサイドの窓にも専用のサンシェードを取り付けると、さらに効果を高められます。
車を長くきれいに保ちたい方にも、ぜひおすすめです。

窓を少し開ける
窓を1〜2cm程度開けておくことで自然換気の効果が得られます。完全に窓を閉めるよりも熱気がこもりにくく、温度上昇を和らげられます。
ただ、窓を開けたままにすると雨天時に車内に雨が入ったり、防犯上のリスクが高まったりします。とくに人通りの少ない場所や長時間の駐車では注意が必要です。
ドアバイザーを装着している車は窓が開いているように見えませんが、幅は最小限にとどめ、駐車環境や天気に応じて判断するようにしましょう。
ボディカバーを利用する
ボディカバーは長期間駐車する際に効果を発揮します。反射率の高いシルバーのカバーを選ぶと、太陽光の吸収を抑えられ、車内温度の上昇を軽減できます。
ただ、取り付け・取り外しに手間がかかるため、毎日の使用には不向きです。長期連休中や、日常的に炎天下での屋外駐車が続く場合に検討してみてください。
なお、カバーをかけることで、ボディの日焼けや塗装の劣化も防ぐ効果も期待できます。
車の暑さ対策をしておくべき3つの理由

車の暑さ対策をしておくべき理由は以下の通りです。
- 熱中症のリスクがある
- 車内パーツが破損・故障するおそれがある
- 車内の快適性が大きく低下する
「少し暑いだけ」と軽視しがちですが、真夏の車内温度は命に関わるレベルに達することがあります。暑さ対策しないリスクを正しく理解しておきましょう。
熱中症のリスクがある
車内温度が40℃を超えると、短時間でも熱中症になる危険があります。とくに体温調節が難しい子どもやペットは、大人よりも早く体に影響が出るため注意しましょう。
子どもやペットを車内に置いたまま離れるのは、命に関わる行為なので絶対にやめてください。炎天下での車内放置は、最悪の場合死に至るおそれがあります。
車内パーツが破損・故障するおそれがある
高温の車内では、ダッシュボードが変形・ひび割れしたり、内装素材が日焼けで劣化したりするおそれがあります。また、スマートフォンやドライブレコーダーは熱に弱く、故障・誤作動の原因になることも少なくありません。
さらに、ライターやスプレー缶を車内に置きっぱなしにするのは非常に危険です。高温により内圧が上昇し、破裂するおそれがあります。引火性のあるものは必ず持ち出すか、車外で保管してください。
車内の快適性が大きく低下する
高温の車内では、乗り込んだだけで体力を消耗し、集中力の低下や判断力の鈍りにつながります。とくに長距離ドライブや渋滞中は、快適な車内環境が安全運転に直結するため、軽視できません。
なお、暑さで気分が悪くなった状態での運転は非常に危険です。快適さを守ることは、同乗者を含む全員の安全を確保にもつながります。日常的な暑さ対策を習慣化して、安心して運転できる環境を整えておきましょう。
車の暑さ対策で水をかけるときの注意点

車の暑さ対策として車体や窓に水をかける方法は、一定の冷却効果があるとされています。ただ、いくつかのリスクを理解したうえで実施する必要があります。
- 高温になったボディに水をかけると、塗装面にダメージを与える可能性がある
- 水道水に含まれるミネラル分が蒸発後にイオンデポジットになる
手軽にできる方法ですが、塗装面へのダメージリスクを考えると、おすすめできません。車内温度も約1℃しか下がらないため、正しい手順でのエアコンやグッズの活用を優先しましょう。
車の暑さ対策に関するよくある質問
車の暑さ対策に関するよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。
車を一番涼しくする方法は?
車内をもっとも効率的に冷やすには、窓を全開にした状態でエアコンを外気導入・最低温度・最大風量に設定して走行するのがおすすめです。
数分走行した後に窓を閉めて内気循環に切り替えると、さらに効率よく冷えます。乗車前にドアを開け閉めして熱気を排出しておくと、より早く冷やせます。
車にサンシェードはしたほうがいいですか?
サンシェードの設置は車の暑さ対策としておすすめです。フロントガラスに設置するだけで、ダッシュボードの温度を10〜20℃程度抑えられます。
ダッシュボードの温度上昇を防ぐだけでなく、内装の日焼けや劣化を防ぐ効果もあります。ただ、サンシェードだけでは車内温度の上昇を防ぐことはできないため、他の対策と組み合わせて使いましょう。
外気温が35度でカーエアコンを使うとどうなる?
外気温が35℃の状況でカーエアコンを使うと、燃費が10〜20%程度悪化するとされています。エンジンへの負荷も大きくなるため、効率的な使い方が重要です。
乗り込んだ直後は窓を開けて熱気を逃がしてからエアコンをかけると、エアコンへの負担を軽減できます。また、内気循環モードを活用すると、外気の暑さを取り込まずに済むため効率的です。
まとめ
当記事では、車の暑さ対策として車内温度をすばやく下げる方法やおすすめグッズを紹介しました。
- 乗り込んだらまず窓を全開にし、エアコンを外気導入・最低温度で走行してから内気循環に切り替える
- 乗車前にドアの開け閉めで熱気を排出すると、約30秒で約7.5℃下げられる
- サンシェードや断熱フィルムなどのグッズを活用すると、駐車中の温度上昇を大幅に抑えられる
- 子どもやペットの車内放置は命に関わる行為のため、絶対にやめる
暑さ対策はドライバー自身の快適さだけでなく、安全運転にも直結する重要な取り組みです。ぜひ当記事を参考に、夏のカーライフを快適に過ごしてください。

