LEDヘッドライトは、その明るさや性能の進化により、近年多くの車で採用されています。
しかし、LEDヘッドライトには複数のバルブ規格が存在し、自分の車に適合する規格を正しく選択する必要があります。
本記事では、LEDヘッドライトバルブの規格やおすすめの製品、交換方法、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
LEDヘッドライトバルブの規格

LEDヘッドライトバルブの主要な規格は以下の通りです。
- H1
- HB3とHB4
- H7
- H4
- H11
- D2R/D2S
- D4S/D4R
順番に確認していきましょう。
H1
H1は、4灯式ヘッドライトに対応したバルブ規格です。
近年ではあまり見られなくなりましたが、1990年代から2000年代に製造された多くの車に採用されていました。
H1はバルブ先端にシェードがないため、プロジェクタータイプのヘッドライトで配光制御を行います。
HB3とHB4
HB3とHB4は、現在でも広く使われている4灯式のヘッドライトバルブです。
HB3がハイビーム、HB4がロービームに使用されます。
シングルフィラメント構造のため、1つのバルブでロービームまたはハイビームのいずれかにしか使用できません。
HB3とHB4は見た目が似ていますが互換性はなく、バルブ台座のつめの厚さや角度、バルブソケット口径などが異なります。
H7
H7は、国産車や輸入車で幅広く使用されているバルブ規格です。
主に4灯式ヘッドライトのハイビームやロービームに使われるほか、バイクでも採用されています。
コンパクトな設計が特徴で、ヘッドライト裏のスペースが限られる欧州車や一部の中型・大型バイクで特に利用されています。
H4
H4は、2灯式ヘッドライトに使用される規格で、1つのバルブでハイビームとロービームの切り替えが可能です。
ロービーム用に光を遮るシェードが付いており、シェードによってロービーム特有の配光を実現します。
H4規格のLEDヘッドライトは現在でも多くの車に採用されており、さまざまな製品が販売されています。
H11
H11は、シンプルな1チップLEDバルブで、主にヘッドライトのロービームやとフォグランプの両方で使用される規格です。
一部の国産セダンやミニバンのフォグランプにも採用されています。
H8、H9、H11、H16は形状が似ているものの、使用用途や消費電力が異なるため、互換性はありません。
D2R/D2S
D2RとD2Sは純正HIDヘッドライトに使われる規格です。
D2Rはリフレクタータイプ、D2Sはプロジェクタータイプのヘッドライトに対応しています。
D2Rにはグレア光を防ぐための遮光塗膜が施されており、D2Sには塗膜がありません。
また、台座の口金形状も異なります。
D4S/D4R
D4RとD4Sは、純正HIDヘッドライト用バルブの規格です。
D4Rはリフレクタータイプ用、D4Sはプロジェクタータイプ用に設計されています。
D4Rには遮光塗膜が施されており、グレア光を防ぐ工夫がされています。
一方、D4Sはプロジェクターヘッドライトに対応しているため、遮光塗膜はありません。
また、D4RとD4Sでは台座の形状が異なるため、互換性がない点に注意が必要です。
なお、D2RとD2Sのバルブと混同されがちですが、バルブ内の成分や明るさ、電圧などが違い互換性はありません。
LEDヘッドライトバルブおすすめ5選

ここではHID屋のおすすめLEDヘッドライト5選をご紹介します。
- コスパ抜群!HID屋 Mシリーズ LEDヘッドライト
- 圧倒的明るさ!HID屋 Qシリーズ LEDヘッドライト
- 小さくても満足!HID屋 SSシリーズ LEDヘッドライト
- 低価格!HID屋 SE スペシャルエディション LEDヘッドライト
- 配線レス!HID屋 DSシリーズ LEDヘッドライト
順番に確認していきましょう。
①コスパ抜群!HID屋 Mシリーズ LEDヘッドライト

商品名 | LEDヘッドライト Mシリーズ |
規格 | H1 H3 H3C H4 Hi/Lo H7 H8 H11 H16 H10 HB3 HB4 HIR2 H19 PSX24W PSX26W |
色 | 6500k(ホワイト) |
明るさ | 49600cd(カンデラ) |
Mシリーズは、HID屋で一番の売れ筋モデルです。
49600cdの明るさと手頃な価格のバランスが評価され、多くのユーザーから支持されています。
対応規格が豊富なので、多くの車種に取り付け可能です。
コストパフォーマンスを重視する方におすすめの製品です。
②圧倒的明るさ!HID屋 Qシリーズ LEDヘッドライト

商品名 | LED ヘッドライト Qシリーズ |
規格 | D2S D4S H4 Hi/Lo H8 H11 H16 H10 HB3 HB4 H7 PSX26W |
色 | 6500k(ホワイト) |
明るさ | 68400cd(カンデラ) |
QシリーズはHID屋の商品で一番明るいLEDヘッドライトです。
純正ハロゲンバルブの約10.7倍もの明るさを誇り、夜間や悪天候時の視認性を大幅に向上させます。
とにかく明るいLEDヘッドライトを探している方にぴったりな商品です。
③小さくても満足!HID屋 SSシリーズ LEDヘッドライト

商品名 | LEDヘッドライト SSシリーズ |
規格 | H1 H3 H7 |
色 | 6500k(ホワイト) |
SSシリーズは、コンパクトながら高い明るさを実現しています。
小型サイズなので、スペースに制約がある車種にも対応可能です。
スタイリッシュなデザインで、見た目にもこだわる方に人気の商品です。
④低価格!HID屋 SE スペシャルエディション LEDヘッドライト

商品名 | LEDヘッドライト SE スペシャルエディション |
規格 | H4 H8 H11 H16 HB3 HB4 |
色 | 6500k(ホワイト) |
初めてLEDヘッドライトを使う方には、低価格のSEシリーズがぴったりです。
価格を抑えながらも、純正ハロゲンの約3.4倍の明るさを実現しています。
手軽にLED化を試したい方におすすめのモデルです。
⑤配線レス!HID屋 DSシリーズ LEDヘッドライト

商品名 | LEDヘッドライト DSシリーズ |
規格 | D2S/D4S |
色 | 6500K ホワイト |
明るさ | 19300cd(カンデラ) |
取り付けの手軽さを重視するなら、配線レスのDSシリーズがおすすめです。
ポン付けなので配線加工の必要もなく、初心者でも手軽に取り付けできます。
従来モデルから小型化を実現し、19300cdの安定した明るさを提供します。
LEDヘッドライトバルブの交換方法と一体型と別体型の違い
LEDヘッドライトには「ドライバーユニット一体型」と「ドライバーユニット別体型」の2種類があります。
いずれもLEDヘッドライトバルブの交換は、基本的に元のバルブと入れ替えるだけで完了します。
詳しい交換手順については、以下の記事を参考にしてください。

なお、ドライバーユニット一体型とドライバーユニット別体型の違いは以下の通りです。
- ドライバーユニット一体型とは
バルブ本体に制御装置(ドライバーユニット)が備わっており、配線は配線のみの設計 - ドライバーユニット別体型とは
制御装置が配線部分に組み込まれている設計
自車が一体型か別体型か確認するには、ヘッドライトユニットを直接見て、配線とドライバーユニットが一体になっているかを確認してください。
車の取扱説明書にも記載されています。
また、別体型はバルブ交換時にドライバーユニットの固定に工夫が必要です。
固定方法は以下の通りです。
- 設置スペースを確認
車の内部を確認し、ドライバーユニットと配線を設置できるスペースを探します。全体の設置位置をおおよそ決めておきます。 - 配線のルートを検討
他の部品やパーツに干渉しないルートを選びましょう。 - ドライバーユニットを固定
車のボディに空いている穴を利用し、タイラップや紐でドライバーユニットをしっかり固定します。両面テープは熱で剥がれる可能性があるため使用や振動が伝わりやすい場所は固定が外れる恐れがあるため避けましょう。 - 配線を固定
配線が動くと他のパーツと干渉してトラブルの原因になるため、車のボディにしっかり固定します。近くに他の配線がある場合は、それに巻き付けて固定しても良いですが、絶縁処理を忘れないでください。
自分で交換作業を行うのが難しい場合は、無理せず業者に依頼しましょう。
LEDヘッドライトバルブのメリット・デメリット
LEDヘッドライトバルブには、多くの利点がある一方で注意すべき点も存在します。
メリットとしてまず挙げられるのは、その高い明るさです。
LEDは非常に明るく、夜間の視界をしっかり確保できるため、安全性を高める効果があります。
また、点灯した瞬間から最大の光量を発揮する即時性も魅力的なポイントです。
さらに、設計がシンプルなため取り付けが比較的容易で、初心者でも扱いやすい特徴があります。
一方で、デメリットも見逃せません。
その高い光量が原因で、適切に調整されていない場合、対向車や周囲の歩行者に眩しさを与える可能性があります。
また、発熱量が少ない点もヘッドライトカバーに霜や雪が付きやすくなるため、課題とされています。
メリット・デメリットのさらに詳しい内容については、以下のサイトを参考にしてください。

まとめ
本記事では、LEDヘッドライトバルブの規格やおすすめの製品、交換方法、メリット・デメリットを紹介しました。
LEDヘッドライトにはH1やH4、HB3など、さまざまな規格があります。
これらの規格には互換性がないため、新しいLEDヘッドライトを取り付ける際は、自車に対応した規格を必ず確認し、適切な製品を選ぶことが大切です。
また、ヘッドライトバルブにはドライバーユニットが一体化したタイプと、別体型のタイプがあります。
それぞれ特徴や取り付け方法が異なるため、自分の車に適したものを選び、正しく取り付けることで、より安全で快適な走行が可能になります。