H1 ヘッドライトは90年代から長期間採用されており、バルブ(電球)の形状から、特にプロジェクタータイプに適しています。
そんなH1 ヘッドライトをLED化したい方や、すでにLED化したけどお悩みをお持ちの方に向けて、シチュエーション別に注意点やお悩みに回答していきます。
安心してLED化を行ったり、お悩みを解消するためにも、ぜひご活用ください。
H1バルブ選びに関するお悩みに回答
H1 ヘッドライトをLED化する際、バルブ選びにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
バルブのサイズや明るさ、LEDバルブの耐久性に車検への不安など、様々なお悩みに対して具体的に回答していきます。
愛車にH1バルブは入らない?適合表で確認しよう
H1 バルブを購入し交換しようとした際に「入らない」とならないためにも、ヘッドライトバルブを選ぶ際は、予め適合表で愛車のバルブ形状を確認しましょう。
H1をはじめとした、ヘッドライトに用いられるバルブのサイズなどを表にまとめました。(表は(一社)日本照明工業会の公表データを元に作成)

上記表のとおり、各バルブ形状によってサイズや用途が異なることが分かります。
また下記画像にあるように端子の構造も異なるため、基本的にバルブ形状に互換性はありません。

そのためH1などヘッドライトバルブを選ぶときは、取扱説明書やヘッドライトブランドの適合表などから、愛車に合うバルブ形状を予め確認しておきましょう。
明るいH1 LEDバルブをお探しの方へ!カンデラ数が高い製品を選ぼう
明るいH1 LEDバルブをお探しの方は、カンデラ数が高い製品を選びましょう。
照明の明るさを測る単位として、一般的に「カンデラ(cd)」「ルーメン(lm)」「ルクス(lx)」の3種類が用いられます。

カンデラは特定方向への光の強さを表す単位で、車検ではカンデラ数を測定されます。
自動車のヘッドライトは前方の路面をはっきりと照らす必要があり、カンデラ数が高い場合、より遠くまで光を届けることができます。
そのためカンデラ数が高いLEDバルブであれば、純正バルブより遠くを明るく照らすことが可能です。

以上のことから、明るいH1 LEDバルブをお求めの方は、カンデラを確認するようにしましょう。
故障が不安…耐久性が高い製品の見極め方を解説
H1 ヘッドライトをLED化するとき「交換したLEDが故障したらどうしよう」と不安な方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、耐久性が高い製品の見極め方を解説していきます。
見極め方のポイントは以下の2つです。
- 放熱性が高い製品を選ぶ
- ドライバー性能が優れた製品を選ぶ
ここからは各ポイントの詳細を解説します。
放熱性が高い製品を選ぶ
耐久性が高いH1 LEDバルブを選ぶには、放熱性の高さを確認しましょう。
LEDは光源から熱を発することはありませんが、特性上、バルブ本体が熱を帯びてしまいます。
そして自らの熱で内部部品にダメージを負い、故障や劣化を引き起こす場合があります。
そのような事態を避けるため、LEDバルブの放熱性は非常に重要です。

例えば上記画像のように、熱を外部に逃しやすいよう熱伝導が高い銅やアルミで構成されたLEDバルブは、放熱性が高い製品と言えるでしょう。
また冷却ファンを備える製品の場合、ファンがないタイプに比べて強制的に熱を逃がすことができるため、より冷却性能が高くなります。
このように耐久性が高いH1 LEDバルブを選ぶためには、材質や排熱構造などにこだわった排熱性が高い製品を選ぶことが重要です。
ドライバー性能が優れた製品を選ぶ
耐久性が高い製品を見極めるには、ドライバーの性能にも着目しましょう。
純正部品に使われるハロゲンバルブが光源と周辺部品だけでその大半を占めているのに対して、LEDバルブはドライバーと呼ばれる部品が必要になってきます。

ドライバーは電圧などの制御を行い、その質によってLEDバルブの性能が大きく左右されるほど重要な部品です。

このドライバーの耐久性が低いと、LEDバルブの光が安定しなかったり、制御がうまくいかず、点灯しなくなるなどのトラブル発生に繋がる恐れがあります。
そのためLEDバルブの耐久性を見極めるときには、ドライバーの耐久性も確認するようにしましょう。
LED化で車検は大丈夫?車検対応製品の選び方を解説
純正ヘッドライトをLEDに交換する場合、「車検に合格できるか不安」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に向けて車検対応製品の選び方として、3つのポイントを解説します。
具体的なポイントは以下のとおりです。
- 明るさ
- 色
- カットライン
ここからは各ポイントについて、詳しく解説していきます。
明るさ
車検に合格するうえで、ヘッドライトの明るさは重要です。
すでに解説したとおり、車検ではヘッドライトのカンデラ数を測定され、6,400カンデラ以上で車検に合格となります。
そのため車検対応製品を選ぶ際には、6,400カンデラ以上の明るさを基準に選ぶようにしましょう。
色
車検対応製品を選ぶ際には、光の色も確認する必要があります。
国土交通省の車検の判断基準では、「ヘッドライトの色は白色であること」と決められています。
ヘッドライトの色が白色になるH1 LEDバルブを選ぶために、「ケルビン数」を確認しましょう。
ケルビン数は色温度を表す値で、値が大きいほど光は青白く、逆に小さいほど黄色や赤色に変化します。

そのため車検対応製品を選ぶ際は、H1 LEDバルブが放つ光が白色に見える、ケルビン数が約4000〜6500Kの範囲のものを選びましょう。
カットライン
車検対応製品を選ぶとき、カットラインがハッキリしている製品か確認しましょう。
ヘッドライトの光が当たる部分と当たらない部分の境界線のことを、カットラインと言います。

車検の際はこのカットラインが折れ曲がる箇所(エルボー点)が適正な位置にあるかを判定され、カットラインがハッキリしていないとその判定が行えず、車検に不合格になってしまいます

そのため車検に合格する製品を選ぶ際には、カットラインにも着目しましょう。
いくら?H1ヘッドライトをLEDに交換する費用について
H1ヘッドライトの交換費用について解説します。
交換にかかる費用は「部品代」と「工賃」に分けられ、部品代はその名のとおりLEDバルブ本体の価格です。
対して工賃はDIYで行うか、業者に依頼するかで変わります。
DIYで行う場合は工賃はかかりませんが、自分が想定していたよりも難しく、上手く交換できないリスクがあります。
対して業者に依頼する場合は確実に交換してもらえますが、工賃が必要です。
工賃は依頼先によって金額が上下するため、以下のとおり表にまとめてみました。
依頼先 | 工賃 |
整備工場 | 2,000円〜15,000円 |
カー用品店 | 1,000円〜30,000円 |
ガソリンスタンド | 2,000円〜 |
上記以外にディーラーでは純正部品を使用することで、部品込みで15,000〜40,000円程度で交換してくれます。
このようにH1ヘッドライトをLEDに交換する費用は、DIYか業者に依頼するかで金額が変わるため、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選ぶようにしましょう。

※なお、交換方法については以下で解説しています。

H1ヘッドライトをLED化した後のお悩みに回答
ここからは、H1ヘッドライトをLED化した後のお悩みに回答していきます。
回答する内容は以下の3つです。
- 雪がつきやすいLEDヘッドライトの対策
- プロジェクターLEDが暗いと感じた場合の原因
- オーディオやラジオでノイズが発生する場合の対策
すでにお困りの方がいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてください。
弱点!?雪がつきやすいLEDヘッドライトの対策を解説
LEDの光には熱が含まれないため、ヘッドライトに雪がつきやすく、溶けにくいという弱点があります。
この弱点を克服するためには、以下の対策が必要です。
- ヘッドライトにコーティングを行う
- ヘッドライト用のヒーターを取り付ける
- ヘッドライトウォッシャーを使う
- 手やブラシで雪を取り除く
これらの対策は積雪の状況や、かけられる手間によって、どれが適切かが変わってきます。
LEDヘッドライトの着雪にお悩みの方や降雪地帯にお住まいで、この弱点が気になる方はどれが愛車にとって最適か、上記4つの対策について詳細を確認されてみてはいかがでしょうか。

プロジェクターLEDが暗いと感じた場合の原因などを解説
プロジェクタータイプのヘッドライトに主に使われているH1バルブ。
光を精密に照射でき、特にLEDバルブとの相性がよいプロジェクターヘッドライトですが、暗いと感じるときがあります。
そんなときの原因として以下の5つが考えられます。
- ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみ
- バッテリーの劣化
- LEDバルブの劣化
- 光軸のずれ
- プロジェクターレンズの白濁化(白内障)
上記の5点は原因となる箇所が異なるため、まずはどれが原因か、一つ一つ確認していきましょう。
またプロジェクターヘッドライトが暗いと感じる原因は、突発的なものは少ないため、日頃の点検が重要です。

オーディオやラジオでノイズが発生する場合の対策を解説
H1 ヘッドライトをLEDに交換したとき、LEDバルブから出る電磁波によって、オーディオや他の機器でノイズが発生する場合があります。
ノイズが発生した際、以下の6つの対策が有効です。
- ドライバーユニットの位置を変更
- オーディオ機材にシールドやノイズフィルターを付ける
- バルブにシールドを取り付ける
- リレーを使う
- セラミックコンデンサーをコネクター金属部分に巻く
- ノイズキャンセラー内蔵のLEDヘッドライトに交換する
上記対策の対策部品は手軽に入手できますが、DIYで行うのは難しいため、あらかじめノイズ対策LEDバルブを選ぶことをおすすめします。

まとめ
ここまでH1ヘッドライトをLED化する際の注意点やお悩みに、シチュエーション別に回答してきました。
こちらの記事をとおして、少しでも多くの方に抱いていた不安などが解消できれば幸いです。
なお長い期間採用されてきたH1バルブですが、現在採用されている車種は少なく、そのためH1のLEDバルブを取り扱うブランドは数少ないようです。
そんな状況のなか、日本ブランドである「HID屋」は放熱性と耐久性の高いドライバーを採用した、明るいH1 LEDバルブを取り扱っています。
H1ヘッドライトをこれからLED化される方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。