バイクにフォグランプを取り付けた後や、これから取り付けたいときに「車検に通るのかな?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
フォグランプは基準をひとつでも満たしていないと不合格となり、再検査の手間と費用が発生してしまいます。
そこで当記事では、バイクのフォグランプに関する保安基準を解説し、取り付けるメリットや正しいライトの選び方まで解説します。さらに、車検に通る製品の色温度(ケルビン数)の選び方や、車検前のセルフチェック方法もまとめています。
バイクのフォグランプの車検対応に不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
バイクのフォグランプの保安基準

バイクのフォグランプに関する保安基準は以下の通りです。
- 光色は白色または淡黄色のみ
- 取り付け位置は地上800mm以下〜250mm以上かつヘッドライトの中心より下
- 同時に点灯できるのは2灯まで
- ヘッドライトとは独立して点灯・消灯できること
- 点滅・ちらつきがないこと
- レンズやステーに損傷・ガタつきがないこと
参考:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第199条(国土交通省)
バイクも法律上は「自動車」に含まれるため、四輪車と同じ保安基準が適用されます。それぞれの基準について詳しく解説していきます。
光色
フォグランプの光色は「白色」または「淡黄色」の2種類のみ認められています。青色・赤色・緑色などは保安基準に適合しないため、車検に通りません。
また、2灯取り付けている場合は、同時に点灯するすべてのフォグランプが同一の色でなければなりません。左右で白色と黄色が混在している状態はNGです。
とくに注意したいのが、社外品のLEDバルブに交換した場合です。色温度が高すぎると光が青みを帯び、白色と認められない可能性があります。バルブ交換後は必ず実際に点灯して色味を確認しておきましょう。
取り付け位置
フォグランプの取り付け位置には、高さと左右の両方に基準があります。
高さは照明部の上縁が地上800mm以下、下縁が地上250mm以上でなければなりません。2灯を取り付ける場合は、左右対称の位置に配置しましょう。
1灯のみ取り付ける場合でも左右対称の考え方は適用されるため、ヘッドライトの真下かつ車体中央付近に取り付けるのが基本です。
さらに重要なのが「ヘッドライトの中心より下」というルールです。フォグランプの照明部の中心が、ロービームの照明部の中心を含む水平面以下でなければなりません。
ロービームの中心より上にフォグランプを付けると、車検で不合格となります。ハンドル上部やスクリーン上部への取り付けは基準を超えやすいため注意が必要です。実際の車検ではメジャーで計測されるケースもあるため、取り付け前に高さを確認しておきましょう。
点灯個数
フォグランプは、同時に3個以上点灯してはいけません。バイクの場合、実質的に1灯または2灯が上限となります。
補助灯を複数取り付けている方はとくに注意が必要です。同時に3つ以上が点灯する配線になっていないか確認しましょう。スイッチで切り替えて、同時点灯を2灯以下に制御できていれば問題ありません。
点灯・消灯
フォグランプは、ハイビームやロービームの点灯状態にかかわらず、独立して点灯・消灯できる構造でなければなりません。
ヘッドライト連動のみしか点灯しない配線はNGです。現在のバイクはヘッドライトの常時点灯が義務付けられています。スイッチを設けずに配線を直結してしまうと、エンジンをかけるたびにフォグランプも自動で点灯してしまいます。この状態では「独立して消灯できる」という要件を満たさず、車検に通りません。
点滅・ちらつき
フォグランプは点滅してはいけません。常に安定した光を発する必要があります。
社外品のLEDバルブでは、接触不良による不点灯やフリッカーが発生するケースがあります。このような症状が出ている場合、車検で「点滅」と判断される可能性があります。
フリッカー:LEDバルブの電気的な不安定さにより、光が細かく点滅する現象。
取り付け後は必ずフォグランプを点灯させて、点滅やフリッカーがないか確認しておきましょう。症状がある場合は、バルブの接続部や配線の見直しが必要です。
フォグランプの状態
フォグランプ本体の状態も車検の検査対象です。灯器のレンズやハウジングに損傷・汚れ・変色がないかを確認しましょう。
取り付け部のステーやブラケットに緩みやガタつきがあるとNGです。走行中の振動でフォグランプの位置がズレるような状態では、保安基準を満たしているとは認められません。
また、経年劣化でレンズが黄ばんだり、ひび割れたりしているケースも見受けられます。車検前に一度、フォグランプ周りの外観を目視でチェックしておくと安心です。
車検前にやっておきたいバイクのフォグランプチェック

車検前にやっておきたいフォグランプのセルフチェック項目は以下の5つです。
- 取り付け位置の高さは適正か
- 光軸はズレていないか
- スイッチは動作するか
- 取り付けに問題はないか
- ライトの色は左右同じか
保安基準を理解していても、実際のバイクの状態が基準を満たしているかは別の問題です。事前にセルフチェックしておけば、再検査の手間と費用を防げます。それぞれの確認方法を見ていきましょう。
取り付け位置の高さは適正か
メジャーを使い、地上からフォグランプの照明部中心までの高さを計測しましょう。あわせて、ロービームの照明部中心の高さも計測し、フォグランプがそれより下にあるかを確認します。
下縁が地上250mm以上、上縁が地上800mm以下に収まっているかチェックしてください。
なお、計測する際は、平坦な場所でタイヤの空気圧が正常な状態で行いましょう。傾斜のある場所や空気圧が低い状態では、正確な数値が計測できません。
光軸はズレていないか
夜間または暗い場所で壁に向かってフォグランプを点灯させ、照射範囲を目視で確認しましょう。
光軸が極端に上向きになっていたり、左右にズレていたりする場合は車検で指摘される可能性があります。とくに上向きの光軸は対向車の迷惑となるためNGです。
フォグランプに光軸調整用のネジがある場合は、事前に調整しておくと安心です。
スイッチは動作するか
フォグランプのスイッチが独立して機能するかを確認しましょう。スイッチをONにすると点灯し、OFFにすると消灯する動作に問題がないかチェックします。
とくに確認しておきたいのが、ヘッドライトを点灯した状態でフォグランプだけを消灯できるかどうかです。ヘッドライトと連動して消灯してしまう配線になっていないか確認しましょう。
スイッチにフォグランプだとわかる表示があると、車検の検査がスムーズに進みます。また、配線の接触不良で動作が不安定になっていないかもチェックしておきましょう。
取り付けに問題はないか
レンズにひび割れ・黄ばみ・水の侵入がないかを目視で確認しましょう。バイクは四輪車と比べて雨風や飛び石の影響を受けやすいため、レンズの劣化が早い傾向にあります。
取り付け金具のボルト・ナットを手で揺らして、ガタつきがないかも確認します。もし緩みがある場合は増し締めをしてください。また、走行後に振動でズレていないかも確認しましょう。
ライトの色は左右同じか
2灯取り付けている場合は、左右のバルブが同じ色温度かを確認しましょう。片方だけバルブを交換した場合、左右で色味が微妙に異なっている可能性があります。
白色と淡黄色が混在していると、車検に適合しません。実際に点灯して壁に照射し、色味を比較するのがもっとも確実です。
バイクにフォグランプを取り付けるメリット

バイクにフォグランプを取り付けるメリットは以下の3つです。
- 悪天候時の視認性がアップする
- 周りから確認されやすくなる
- バイクの見た目が良くなる
車検の基準を満たした状態でフォグランプを取り付ければ、安全面・実用面でさまざまな恩恵があります。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
悪天候時の視認性がアップする
フォグランプは路面近くを広く照らすため、霧・雨・雪の中での視認性が大きく向上します。
ヘッドライトだけでは霧の水滴に光が乱反射し、前方が見えにくくなりがちです。一方、フォグランプは照射角度が低い設計のため、乱反射を抑えながら路面を照らせます。
とくに山間部やトンネル出口付近など、視界が急変するシーンで効果を発揮するでしょう。夜間の暗い道でも路面の凹凸や障害物を早めに発見でき、安全性の向上に役立ちます。
周りから確認されやすくなる
フォグランプを点灯することで、対向車や周囲の車両・歩行者からバイクの存在が認識されやすくなります。
バイクはボディが小さく、とくに悪天候時は他の車両から見落とされやすい乗り物です。フォグランプの光が加わることで視認性が向上し、事故防止に直結します。
晴天時でもデイライト的な役割としてフォグランプは有効です。ただ、フォグランプはデイタイムランニングランプ(DRL)とは別の灯火に分類されるため、法令上の扱いが異なる点は覚えておきましょう。
バイクの見た目が良くなる
フォグランプはドレスアップパーツとしても人気があります。とくにアドベンチャーバイクやツアラーでは、フォグランプを装着することで車体の迫力や存在感がアップします。
LEDフォグランプはコンパクトで洗練されたデザインのものが多く、バイクのスタイルを崩しにくいのも特徴です。見た目のカスタムと安全性の向上を両立できる点は、フォグランプならではの魅力といえるでしょう。
車検に通るバイクのフォグランプの選び方
車検に通るフォグランプを選ぶためのポイントは以下の3つです。
- 色温度は6500K以下の白色、または3000K前後の淡黄色を選ぶ
- 「車検対応」の明記がある製品を選ぶ
- 保証期間とメーカーサポートを確認する
保安基準を満たせるかどうかは、フォグランプ選びの段階でほぼ決まります。購入前に確認しておきたい3つのポイントを解説します。
色温度は6500K以下の白色、または3000K前後の淡黄色を選ぶ
車検に通るフォグランプの色は「白色」か「淡黄色」のみです。
色温度:光の色味を数値で表したもの。単位はK(ケルビン)で、数値が低いほど暖色(黄色寄り)、高いほど寒色(青白い色味)になる。
白色を選ぶ場合は、色温度6500K以下を目安にしましょう。6500Kを超えると光が青みを帯びやすく、検査官から「白色ではない」と判断される可能性があります。なお、法令上はケルビン数の数値基準は定められておらず、車検場での判断は検査官の目視によります。
淡黄色を選ぶ場合は、3000K前後がおすすめです。イエロー系は霧や雨天時の視認性に優れており、悪天候での走行が多い方にはとくにおすすめです。
迷った場合は、6000K前後の白色を選んでおくと無難でしょう。多くの車検場で白色と認められやすい傾向にあります。
「車検対応」の明記がある製品を選ぶ
パッケージやメーカーの商品ページに「車検対応」と明記されている製品を選ぶのが基本です。車検対応品は、保安基準への適合を前提に設計・テストされています。
ただ、取り付け方や車種との相性によっては、車検対応の製品でも不合格となるケースがあります。車検対応の表記だけで安心せず、前述の保安基準も自分で確認しておきましょう。
とくに海外製の安価な製品は、車検対応の根拠が不明確なものもあるため注意が必要です。
保証期間とメーカーサポートを確認する
保証期間の長さは、製品の信頼性を測る重要な判断基準です。
そのため、1年以上の保証がある製品を選ぶのがおすすめです。
また、万が一のトラブル時に日本語で問い合わせできるメーカーサポートがあると、対応もスムーズです。「安さだけで選んで故障し、車検直前に交換が間に合わない」という事態を避けるためにも、信頼性のある製品を選ぶほうがトータルコストは抑えられます。
車検に通るおすすめのバイク用フォグランプ

HID屋のバイク用LEDフォグランプは、保安基準に適合する設計で車検対応の製品です。主なスペックは以下の通りです。
| 商品名 | バイク用LEDフォグランプ 2色切替 |
|---|---|
| カラー | ホワイト×イエロー ※車検対応 |
| 明るさ | ・1400lm(ホワイト) ・1200lm(イエロー) |
| LEDチップ | 特注のLEDチップを搭載 |
| ボディ素材 | アルミ合金 |
| 防水防塵 | IP68相当 |
| 消費電力 | 12W(片側) |
| 付属品 | ・フォグユニット本体 × 2 ・専用コントローラー付きハーネス × 1 ・点灯切替スイッチ × 1 ・フォグマウントステー × 2 ・バー取付用ステー × 2 ・マウント固定用ステー × 2 ・取付ネジ ・ワッシャー |
| 保証 | 2年保証 |
車検で特に問われるのは配光性能ですが、本製品はプロジェクター式レンズを搭載しているため、くっきりとしたカットラインが出ます。光が上方向に漏れにくく、対向車への眩惑を防ぐ設計のため、「照射光線が他の交通を妨げない」という保安基準を満たしやすい構造です。
配光に加えて、光色の面でも車検への対応が考慮されています。手元スイッチでホワイトとイエローをワンタッチで切り替えられます。
そのため、晴天時は白色で視認性を確保し、霧や雨天時はイエローで乱反射を抑えるといった使い分けが可能です。どちらも保安基準に適合する「白色」「淡黄色」に該当するため、色を切り替えた状態でも車検に通ります。さらに保安基準適合の連動インジケーター付きで、点灯状態も一目でわかります。
なお、保証期間は2年間です。バイクの車検サイクルをカバーできるため、次回の車検まで安心して使えます。
HID屋のバイク用LEDフォグランプの詳細は、以下からご確認ください。
まとめ
当記事では、バイクのフォグランプに関する保安基準や選び方を解説しました。車検に通るために確認しておきたい基準は以下の通りです。
- 光色は白色または淡黄色のみ
- 取り付け位置は地上800mm以下〜250mm以上かつヘッドライトの中心より下
- 同時に点灯できるのは2灯まで
- ヘッドライトとは独立して点灯・消灯できること
- 点滅・ちらつきがないこと
- レンズやステーに損傷・ガタつきがないこと
車検前にセルフチェックすれば、不適合のリスクを事前に防げます。フォグランプ選びの段階で、色温度や車検対応の有無、保証期間を確認しておくことも重要です。
車検対応のフォグランプを正しく取り付けて、安全で快適なバイクライフを楽しみましょう。

