バイクのヘッドライト光軸調整とは?調整方法や車検基準・費用を解説

バイクのヘッドライト光軸調整

バイクのヘッドライト光軸がずれていると、夜間に前方が見えにくくなったり、対向車を眩惑させたりする恐れがあります。また、光軸が適正でない場合は、車検に通らない可能性もあります。

「光軸調整はどうやるの?」「車検ではどのような基準で確認される?」「ショップへ依頼すると費用はどれくらい?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、バイクのヘッドライト光軸調整が必要になるケースや調整方法、車検基準、ショップへ依頼する場合の費用や作業時間について詳しく解説します。初めて光軸調整を行う方にも分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

バイクのヘッドライト光軸調整とは?

バイクのヘッドライト光軸調整とは、ヘッドライトが照らす方向を調節する作業です。

照射方向が適切でなければ、必要な範囲を十分に照らせない、対向車をまぶしくさせるなど、夜間走行時の視界に影響します。

ヘッドライトやバルブの交換、転倒などによって照射方向が変化することもあります。以前と比べて照らす位置に違和感があるときは、光軸を確認してみましょう。

バイクのヘッドライト光軸調整が必要になるケース

バイクのヘッドライト光軸調整が必要になるケース

ヘッドライトの光軸は、さまざまなきっかけで変化することがあります。なかでも確認しておきたいのが、部品交換や転倒・事故の後、夜間に見えにくさを感じたときです。

また、車検ではヘッドライトも検査されるため、事前に照射状態を確認しておく必要があります。

ここからは、光軸の確認や調整を検討したい主なケースを紹介します。

ヘッドライト・バルブ交換後

ヘッドライトバルブやヘッドライトユニットを交換した後は、すぐに光軸を確認しましょう。交換によって照射位置が変わる場合があります。

以前と異なる位置を照らしている場合は、そのまま走行せず、適切な向きになるよう調整することが大切です。

転倒・事故後

転倒や事故でバイクに衝撃が加わった後は、ヘッドライトの状態を点検しましょう。ヘッドライト本体やステーの位置が変わり、それに伴って照射方向も変化することがあります。

見た目に異常がなくても、以前とは異なる場所を照らしている可能性があります。照射状態を確認するとともに、ヘッドライト本体やステーに損傷・変形がないかも点検しましょう。異常が見つかった場合は、必要に応じて修理を行うことが大切です。

夜間走行で見えにくさを感じたとき

夜間に「以前より前方が見えにくい」と感じたり、照らしている範囲に違和感があったりするときは、光軸を確認してみましょう。

光が上を向きすぎると手前を十分に照らせず、反対に下向きすぎると遠方を確認しにくくなります。

ただし、夜間の見えにくさは光軸だけが原因とは限りません。バルブ切れやヘッドライトレンズの汚れなども考えられるため、あわせて点検しましょう。

なお、光軸調整やレンズのメンテナンスをしても見えにくい場合は、明るいバルブへの交換がおすすめです。

HID屋では、純正ハロゲンの3.3倍の明るさを誇るバルブなど取り扱っておりますので、興味を持たれた方はぜひ下記ページもご覧ください。

車検前

車検を受ける前には、ヘッドライトの状態を確認しておきましょう。光軸が検査基準から外れていると、車検に通らない可能性があります

ヘッドライトには、照射性能や灯光の色などに関する保安基準があります。灯器に損傷がないか、レンズ面が著しく汚れていないかも確認しておきましょう。

車検では前照灯試験機を使って、照射方向や位置、明るさなどが確認されます。

自分で正確に判断するのが難しい場合は、車検を受ける前にバイクショップなどで確認してもらうとよいでしょう。

バイクのヘッドライト光軸調整を自分で行う方法

バイクのヘッドライト光軸調整を自分で行う方法

ヘッドライトの光軸は、車種によっては自分で調整できます。ただし、調整ネジの位置や操作方法は車種によって異なるため、作業前の確認が必要です。

ここからは、準備から光軸を調整するまでの流れを順番に紹介します。

STEP

作業環境と道具を準備する

まず、ヘッドライトの光を映せる壁やシャッターがある場所を確保しましょう。調整ネジを操作するため、車種に合ったドライバーなどの工具も準備します。

作業は平らな場所で行い、タイヤの空気圧も適正な状態にしておきます。車体が傾くと照射位置にも影響するため、バイクをまっすぐ立てた状態で確認できる環境が必要です。

調整ネジの位置や操作方法は車種ごとに異なります。作業を始める前に、取扱説明書などで確認しておきましょう。

STEP

壁から1mと10mの位置で光軸を確認する

作業環境を整えたら、壁にヘッドライトをハイビームで照射して光軸を確認しましょう。壁から1mと10mの位置で照射位置を見比べることで、光軸がずれていないか確認できます。 

手順は以下の通りです。

  1. 壁から約1m離れた位置にバイクを停車させる
  2. ヘッドライトを点灯し、ハイビームで壁に照射された光の最も明るい位置に印を付ける
  3. 同じ壁から10m離れた位置までバイクをまっすぐ移動させる
  4. 再びヘッドライトを点灯し、最も明るい位置に印を付ける
  5. 2つの印を比較し、照射位置がどの方向に変化しているか確認する

作業中は、車体をまっすぐ立て、サスペンションの沈み込みなどによって車体の姿勢が変わらないよう注意してください。

なお、車検基準への適合を正確に確認するには専用の検査機器が必要です。車検前に正確な光軸を確認したい場合は、テスター屋やバイクショップなどへ相談しましょう。

STEP

照射位置を調整する

1mと10mの位置で照射状態を確認し、必要があれば光軸を調整します。調整の仕組みやネジの位置は車種ごとに異なるため、作業前に取扱説明書などを確認しておきましょう。

上下・左右を個別に調整できる車種では、それぞれに対応するネジを少しずつ動かして向きを合わせます。ネジを一度に大きく回さず、その都度ヘッドライトを壁に照らして変化を確認しながら作業するのがポイントです。

調整が終わったら、もう一度ヘッドライトを壁に照らして向きを確認します。まだ調整が必要であれば、少しずつ微調整しましょう。

筆者も以前、GPZ900Rでユーザー車検を受けた際、自分で調整ネジを操作して光軸を合わせました。調整ネジは少し回すだけでも想像以上に光軸が変化しますので、一度にたくさん回さず、少しずつ確認しながら進めると調整しやすくなります。

バイクのヘッドライト光軸調整でよくあるケースと対処法

光軸調整をするときには、光軸が高すぎたり低すぎたりするほか、調整ネジが見つからないこともあります。ここからは、光軸調整をするときによくあるケースと、それぞれの対処法を紹介します。 

自分で対処するのが難しい場合や原因が分からない場合は、無理に調整を続けず、バイクショップなどの専門業者に相談することも大切です。

光軸が高すぎる

ヘッドライトの光軸が高すぎると、対向車や歩行者をまぶしくさせるおそれがあります。また、適正な照射位置から外れている場合は、夜間走行時の安全性だけでなく、車検にも影響する可能性があります。

ハイビームの光軸が高すぎる場合は、壁に照射した光の位置を確認しながら、上下方向の調整ネジや調整機構を少しずつ操作して照射位置を下げます。調整方法や調整ネジの位置は車種によって異なるため、取扱説明書などを確認しながら作業しましょう。

なお、ロービームでは、壁に照射した際に見える明るい部分と暗い部分の境界を「カットライン」と呼びます。カットラインの位置が高すぎる場合も、対向車などをまぶしくさせるおそれがあります。

光軸が低すぎる

夜間走行で「ヘッドライトは点灯しているのに遠くが見えにくい」と感じる場合は、光軸が低すぎる可能性があります。照射範囲が手前に偏ると、近くは明るく見えても、遠方の歩行者や障害物の発見が遅れるおそれがあります。

このような場合は、壁に照射した光の位置を確認しながら、上下方向の調整ネジや調整機構を少しずつ操作して照射位置を上げます。ロービームの場合はカットラインの位置も確認し、適正な照射位置になるよう調整しましょう。

調整ネジが見つからない

ヘッドライトの光軸調整ネジの位置は、車種やヘッドライトの構造によって異なります。見つからない場合は、取扱説明書やサービスマニュアルで位置や調整方法を確認しましょう。

光軸調整ネジと間違えて周辺のネジを無理に回すと、ヘッドライトの固定位置がずれたり、部品を破損したりするおそれがあります。どのネジを操作すればよいか分からない場合や、自分での調整が難しい場合は、無理に作業を続けずバイクショップへ相談しましょう。

バイクのヘッドライト光軸調整をショップへ依頼する場合

バイクのヘッドライト光軸調整をショップへ依頼する場合

自分で光軸を調整しても照射位置が改善しない場合や、調整ネジの位置や操作方法が分からない場合は、バイクショップへの依頼を検討しましょう。安全性や車検への影響を考えると、無理に自分で調整を続けないことも大切です。

特に、以下のような場合はバイクショップへの相談をおすすめします。

  • 調整ネジの位置や操作方法が分からない
  • 自分で調整しても適正な位置に合わせられない
  • ヘッドライトや取り付け部分に不具合が疑われる
  • 車検前に光軸を正確に調整したい

光軸調整の費用は1,100~3,300円程度、作業時間は10~20分程度が目安です。ただし、実際の費用や作業時間は車種や店舗、作業内容によって異なるため、依頼前に確認しておくと安心です。

バイクのヘッドライト光軸調整に関するよくある質問

ここでは、バイクのヘッドライト光軸調整について、本文で紹介しきれなかった疑問をQ&A形式で解説します。光軸調整を検討している方が疑問に感じやすいポイントを確認していきましょう。

バイクの光軸調整は車検を受ける当日でもできますか?

車検当日でも、テスター屋や整備工場によっては光軸調整に対応してもらえる場合があります。ただし、対応状況や受付時間は店舗によって異なるため、利用する場合は事前に確認しておきましょう。

車検当日に光軸のずれが見つかると、調整に時間がかかることもあります。できるだけ事前に光軸を確認し、必要に応じて調整しておくと安心です。

光軸調整をしても改善しない場合はどうすればいいですか?

光軸を調整しても照射位置が改善しない場合は、ヘッドライト本体やステーの歪み、バルブの取り付け状態など、光軸以外に原因がある可能性があります。また、転倒や事故の影響で車体に歪みが生じている場合は、光軸調整だけでは改善できないこともあります。

原因を特定できない場合や、調整を繰り返しても改善しない場合は、無理に作業を続けず、バイクショップへ点検や修理を依頼しましょう。

まとめ

バイクのヘッドライト光軸調整は、夜間の視認性を確保し、安全に走行するために大切な作業です。また、光軸のずれは車検にも影響するため、適正な位置に調整しておく必要があります。

光軸は自分で調整できる場合もありますが、調整しても改善しない場合や原因が分からない場合は、無理に作業を続けずバイクショップへ相談しましょう。

ヘッドライトやバルブを交換した後は光軸がずれていないか確認し、適切に調整して安全で快適な走行につなげましょう。

ヘッドライトの明るさを見直したい方は、HID屋のバイク用LEDヘッドライトやHIDキットもチェックしてみてください。愛車に適合する製品を選んで、夜間走行をより快適にしましょう。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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