車のヘッドライトはガラスコーティングがおすすめ!自分で施工する方法も解説

車のヘッドライトはガラスコーティングがおすすめ!自分で施工する方法も解説

ヘッドライトを使い続けると黄ばみが発生するため、定期的なコーティングがおすすめです。車のヘッドライトをコーティングして美しい状態に保てると、見た目が良くなるうえ前方を明るく照らせて道路の安全運転にもつながります。

この記事では、車のヘッドライトにはガラスコーティングがおすすめな理由と、自分で施工する方法も紹介します。コーティング剤の選び方も紹介していますので、自分で施工したい方は参考にしてください。

目次

車のヘッドライトコーティングは黄ばみを防ぐ

車のヘッドライトコーティングを施すと、長い期間黄ばみを防ぐことができます。

ヘッドライト自体はコンパウンドという道具を使って磨くことで黄ばみを除去し、本来の美しさを取り戻します。

しかし、除去しただけでは透明感を何年と維持することができません。紫外線や細かな傷などのダメージが蓄積することによって、黄ばみが再発してしまいます。

そこでおすすめするのがヘッドライトコーティングです。コーティングを施すことで紫外線や傷などから保護できるため、ヘッドライトの黄ばみ防止に効果的です。

ヘッドライトに黄ばみが発生する原因

ヘッドライトに黄ばみが発生する原因

ヘッドライトの黄ばみが発生する原因は、紫外線や細かな傷によってポリカーボネートといわれる樹脂が変色するためです。

従来のヘッドライトはガラスが使用されていましたが、現在はポリカーボネートといわれるプラスチックが主流です。ポリカーボネートは透明性・耐衝撃性・耐久性が優れているうえ事故時にガラスが飛散しにくい安全性からも1980年代から普及が進みました。

ただしポリカーボネートには、以下の4つからダメージを受けやすい弱点があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①紫外線

日光などの紫外線を長期間浴び続けると、ポリカーボネート樹脂が変色して黄ばんでしまいます。そのため紫外線の影響を受けやすい外に置いてある車は、ヘッドライトの黄ばみの進行が早い傾向です。

②経年劣化

工場出荷時のヘッドライトは表面にコーティングが施されていますが、洗車や劣化などの蓄積によって剥がれていきます。その結果、外部からの影響を受けやすくなり黄ばんでしまいます。

③ライトバルブの熱

ポリカーボネートは耐熱温度120℃〜130℃と耐熱性に優れている樹脂ですが、高温が続くと耐えられません。カバー裏の電球が高温になり、その熱がヘッドライトに伝染して徐々に劣化し黄ばみが発生します。

④飛び石

車の前面にあるヘッドライトは走行中の飛び石によって、傷がつきやすい場所です。最初は目立たない傷であったとしても、使用しているうちに広範囲になり汚れも付着しやすくなるため、黄ばみの原因となります。

黄ばみを放置すると車検に通らなくなる

黄ばみを放置してヘッドライトの光量や色が規定に満たなくなった場合、車検に通りません。ヘッドライトの保安基準は、以下のように定められています。

測定対象光度
ハイビーム1灯につき12,000カンデラ、または他の前照灯との光度の合計が15,000カンデラ白色
(2005年12月31日以前に登録された車は淡黄色でもOK
ロービーム1灯につき6,400カンデラ以上の明るさならOK白色
(2005年12月31日以前に登録された車は淡黄色でもOK)

ヘッドライトの明るさと色の基準を、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①光度(明るさ)

明るさの基準は1灯に対して6,400カンデラ以上(※)必要です。
(※1カンデラでロウソク1本分の明るさとほぼ同じです。)

参考:国土交通省「198条第6項」

そのため黄ばみを放置してヘッドライトの光が6,400カンデラより暗くなってしまうと、車検に落ちてしまいます。

また反対に、ヘッドライトの光が明るすぎても車検に通りません。保安基準によって以下のように定められています。

すれ違い前照灯(ロービーム)走行用前照灯(ハイビーム)
周りの交通を妨げないものであること最高光度の合計が430,000カンデラを超えないこと

自分で見たときに「暗く感じるか・明るく感じるか」を確認し、車検基準に満たないと判断したヘッドライトは避けるようにしましょう。

②色

保安基準によって2005年以前の車は白色または淡黄色、2006年以降の車は白色と定められています。

また色だけでなく、色温度(色と温度の関係を数値で表したもの)を示すケルビン数も確認しましょう。例えば、LEDヘッドライトの場合ケルビン数が高いと青く発光しているように見えます。

そのため白色で購入した製品だとしても、車検に通らない可能性があります。販売されている色だけでなく発光するケルビン数を確かめることが大切です。

LEDヘッドライトのケルビン数を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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車のヘッドライトはガラスコーティングがおすすめ

車のヘッドライトは、高密度の硬い被膜を形成するガラスコーティングがおすすめです。

コーティング剤はヘッドライトの表面に薄いクリア被膜を形成することで保護する機能を発揮しますが、皮膜の密着性が低いとすぐに剥がれてしまう場合もあります。

一方で密着性が高いガラスコーティング剤を使用すれば、簡単に剥がれることはありません。そのため、「また施工しなきゃ…。」といった面倒な手間も省けるでしょう。

また紫外線やライトバルブによる熱の劣化のリスクを抑えられるため、ヘッドライトの耐久性も向上するメリットもあります。

コーティング剤の選び方は3つの点を重視する

ヘッドライトに使用するコーティング剤の選定には、以下の3つの点を重視する必要があります。

それぞれ詳しく紹介していきます。

①耐久性

ヘッドライトのコーティング剤は、できる限り耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。

コーティング剤の耐久性は以下の通りです。

コーティング剤耐久性
ポリマーコーティング約3ヶ月
ガラス系コーティング約6ヶ月〜1年
ガラスコーティング約3年〜5年

コーティング剤は樹脂系(ポリマー)やガラス系といった複数の種類がある中、ガラスコーティングが1番高い耐久性を誇っています。長期間美しいヘッドライトを維持したい方は、ガラスコーティングを選びましょう。

②密着性

密着性の高いコーティング剤は寿命が長く、何年間にわたってヘッドライトを保護できます。中でもガラスコーティング剤は高い密着性を誇っているため、黄ばみの防止に効果的です。

美しいヘッドライトを維持するためにも、密着性の高いコーティングを選びましょう。

③価格

ヘッドライトのコーティング剤には、3つの種類があります。

コーティング剤価格
ポリマーコーティング約2,000円
ガラス系コーティング約5,000円〜6,000円
ガラスコーティング約5,000円〜7,000円

ガラスコーティングは高い耐久性を誇りますが費用の負担も大きいため、価格を抑えたい方はポリマーコーティングを使用すると良いでしょう。

車のヘッドライトコーティングを自分で施工する方法

車のヘッドライトコーティング自分で施工する方法

車のヘッドライトコーティングを自分で施工する方法を、6つのステップで解説します。

STEP
必要な道具を準備する

黄ばみを除去し、美しいヘッドライトの状態を維持するために必要な道具を下記にまとめています。(※)

STEP
ヘッドライトの洗浄をする

ヘッドライトに付着した汚れやホコリなどを落とします。洗浄した後は水滴が残らないようにクロスなどでしっかりと拭き上げます。

STEP
ヘッドライトの周辺にマスキングテープを貼る

コーティング剤を施工する際、ボディに傷や汚れがつくのを防ぐために必要です。

STEP
古いコート材を剥がす

耐水ペーパーで劣化した古いコート剤を剥がしていき、黄ばみを落とします。

STEP
コンパウンドでヘッドライトを磨く

ヘッドライトカバーのポリカーボネートは傷つきやすいため、力を抜いて優しく磨くようにしましょう。

STEP
コーティング剤を塗る

ガラスコーティング剤は、塗布後すぐに硬化しやすいです。塗りムラを防止するために速やかに拭き上げましょう。

(※)コーティングに必要なものは以下の10個です。

  1. カーシャンプー
  2. 洗車用スポンジ
  3. 洗車後の拭き上げ用クロス
  4. コンパウンド、耐水ペーパー
  5. 下地処理後の拭き上げ用クロス
  6. マスキングテープ
  7. ポリッシャー
  8. ヘッドライトコーティング剤
  9. コーティング塗布用スポンジやクロス
  10. コーティング拭き上げ用クロス

上記の道具はカー用品店やホームセンターで購入できます。クロスやスポンジ、洗剤などは車専用の商品を使用するのがおすすめです。

車のヘッドライトコーティングをする費用相場

ヘッドライトコーティングをする費用相場を、ケース別に2つ紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自分で施工する

自分でヘッドライトコーティングする場合は、10,000円〜15,000円程度の費用です。

コーティングするための道具も合わせた費用は以下の通りです。

道具費用相場
洗車道具(スポンジ・バケツ・ホースなど)4,000円
カーシャンプー1,000円
耐水ペーパー(#1000・#2000・#3000)1,000円(セット)
コーティング剤1,000円〜2,000円
コーティングスポンジ1,000円
コンパウンド1,000円
マイクロファイバークロス(複数枚)1,000円
マスキングテープ500円
ポリッシャー5,000円〜30,000円

上記の通り、ポリッシャーを購入するかどうかによって費用が異なります。(ポリッシャーとは、モーターで円形のブラシやパッドを回転させて磨き作業を行う清掃機械です。)

また自分で道具を揃えて施工する場合は時間に余裕をもち、説明書をしっかりと読みながら正しい手順で行うと良いでしょう。

業者に依頼する

カー用品店などのヘッドライトコーティングは、5,000円〜10,000円程度の費用です。

ヘッドライトコーティングの費用相場は以下の通りです。

店舗費用相場
カー用品店3,300円(効果3ヶ月)9,900円(効果1年)13,300円(効果2年)
ディーラー8,500〜9,500円
コーティング専門店8,580円

上記は、ヘッドライトの黄ばみ除去とコーティング施工がセットの価格です。

店舗に依頼すると自分で施工するより費用を抑えやすいことが分かります。さらに道具を準備する手間と施工時間も省けるため、コスパが良いといえるでしょう。

コーティングする際の注意点

コーティングする際の注意点を2つ紹介します。

詳しく見ていきましょう。

ヘッドライト表面の汚れを除去する

ヘッドライトの表面を磨き上げる作業で汚れを除去することで、塗りムラの防止につながります。

またヘッドライトレンズが劣化している場合はより入念に行うと、コーティングの密着度が高まり黄ばみ防止に効果的です。汚れを丁寧に除去し、美しいヘッドライトを長く維持しましょう。

施工後は24時間以上乾燥させる

施工後は24時間以上乾燥させるのが重要です。もしコーティング剤が乾く前に水に濡れると、初期不良が発生して適切な効果を得られない可能性があります。

車を雨に濡れない場所に保管させて、コーティング剤の取扱説明書で乾燥時間を確認しましょう。

車のヘッドライトコーティングに関するよくある質問

車のヘッドライトコーティングに関するよくある4つの質問に答えました。参考にしてください。

新車でもヘッドライトコーティングは必要ですか?

必要です。ガラスコーティングは汚れやホコリなどの付着を抑え、傷もつきにくくなるためきれいな状態を保てます。

ポリマーのヘッドライトコーティングにデメリットはありますか?

紫外線や熱に弱い点です。またガラスに比べて表面が柔らかく汚れが付着しやすいです。

ヘッドライトコーティングは何年くらい持ちますか?

3年程度です。3年をすぎるとコーティングが剥がれてしまうため、再施工する必要があります。

ヘッドライトコーティングはいくらくらいしますか?

業者に依頼する場合は、5,000円〜10,000円くらいかかります。一方で自分で行う場合は10,000円〜15,000円くらいです。業者に依頼したほうが道具を揃える手間や施工する時間を省けるため、コスパが良いといえるでしょう。

まとめ

この記事では、車のヘッドライトはガラスコーティングがおすすめな理由と、自分で施工する方法も紹介しました。

ヘッドライトコーティングは紫外線や傷などから保護し、黄ばみ防止に効果的です。中でもガラスコーティングは耐久性と密着性に優れているため、長期間美しいヘッドライトを維持できます。

最後に、自分で施工する方法もおさらいしましょう。

  1. 必要な道具を準備する
  2. ヘッドライトの洗浄をする
  3. ヘッドライトの周辺にマスキングテープを貼る
  4. 古いコート材を剥がす
  5. コンパウンドでヘッドライトを磨く
  6. コーティング剤を塗る

また黄ばみはハロゲンより発熱が少ないLEDに交換することでも抑えられます。車検に通る高品質なライトなら、実績と信頼のあるHID屋がおすすめです。

LEDライトに興味がある方はぜひ下記サイトをご覧ください。

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